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伊勢崎市境演劇フェスティバルパート2の風景

朝刊
07 /02 2012
信子「ヤバい!実は結構楽しみにしてた!伊勢崎市境演劇フェスティバル!!第三作目の劇団だんでらいおんのAIRの公演だ!」
益利「前売り券だと安くなるから、ちゃんと前売り券おさえておくところがお前らしいな」
信子「安く買えるなら安く買うのが投資家ってもんでしょうがっ!まあ、それはいいとして、この前の二本に続けての第三作目のAIRだけど、どうだった?」
益利「前の二作がコメディだったのに対して、結構この作品はシリアスというか演劇を観たことの無かった頃の演劇のイメージの劇に近いというか。演劇について語れるほど観てるわけじゃないけど、正統派って感じかな」
信子「あたしも観ていて、ああ、正統派ぁ~と思った。まあ、全然演劇なんて知らないけどね。何というか男女関係とか心の動きとかね。でも久しぶりになんかこういう心を剥きだしって感じのもの観たって感じで、嫌いじゃないわ~」
益利「演劇の面白さって、テレビドラマと違って全員がシーンを演じてるから、セリフを言ってる人以外がどんな表情してるか見えたり、舞台の右と左で別の話していて、なんか立体感があるというか。テレビだとセリフが被るとか言われてタブーだったり、カメラのカットで見えない部分が見えたりと面白いな。だから、同じ劇を観てる人もきっと観てるものはみんな違ってたりするんじゃないかな。今セリフを話してる人を観てる人がいたり、イケメンや美女がいたらそっちばかりを観てる人がいるだろうし、セリフを言ってない人の表情を観てたりとそういった色んな楽しみ方があるよな」
信子「お、珍しく語るねぇ~。あらすじはなんか演劇ならではのシナリオなのよね。売れない画家と作家とミュージシャンが同居してるところにいろんな人がやってきて盛り上がる。テレビドラマだったら無しだろうけど、演劇だとこういうベタなのが逆にワクワクするよね」
益利「本当だよな。こういうのがいいよなぁって思った。懐かしいというか」
信子「あー!なんか良かった!目の前で人が演じてくれてるって本当になんか普通に嬉しい!この高揚感ってなんなの?」
益利「しかし、本当にこの演劇フェスティバルはいい企画だよな。本当に良い企画だ」
信子「伊勢崎市境総合文化センターやるわぁ。この企画もっと他の文化センターでもやればいいのに。とりあえず群馬県はこの企画を県で表彰すべきよ!この演劇フェスティバルを知っていい仕事だと思わない人はいないでしょ!こういう文化センターに期待するのは芸能人を呼ぶことじゃなくて、こういう事なの!本当に力一杯叫びたいほどに訴えたい!」
益利「街コンとか流行ってるだろ?街コンってイベントも目新しいからいいのかもしれないけど、まず文化センターは文化を見つめ直すべきで、しかも地元の文化活動してるアマチュア劇団の後ろ押しくらいはしなくちゃな」
信子「しかも!興行的にどうなのかって言うところが結構主催側の気になるところだけど、儲けとかないだろうけど、あたし達が観てきた演劇はみんな結構お客が入ってるのよね、これが。あれだけの人に利用される企画ならぜひやるべきでしょ!まあ、あの集客はこの伊勢崎市境演劇フェスティバルが15回も執念強く続けた影響だろうけど!でもあれだけの人が評価してるってことじゃん?だってだんでらいおんの劇は今回が第一回なわけで、ファンとかいない状態でしょ?でもほぼ満席よ?あの客席を観ただけでも胸が一杯になったわ!」
益利「本当に良い趣味の人が多いんだと思ったよ。やっぱり群馬県民はセンスがいいよ。ただこんないい企画を人には紹介しないのが群馬県人だよな」
信子「でもでも、その気持ちわかるわ。あまり混むようになったらあたしが観られなくなっちゃうもの。でも!あんなに頑張ってるアマチュア役者の演技とか物語とか観ちゃうと、なんていうか!もう!もう!もう!!」
益利「群馬の他の地方自治体でこれだけの演劇企画って無いからなぁ。他の都道府県でもやってないのかな。もしもやってないなら、文化センターに関係してる人はこの伊勢崎市境演劇フェスティバルを視察に来て欲しいよな」
信子「そうよ!何が会いに行けるアイドルよ!アキバなんざ遠いっつーの!それよりも土日に見に行ける劇団よ!これこそ次のムーブメントよ!いえ、ムーブメントとにしなくちゃいけないのよ!!」
益利「劇団だんでらいおんと伊勢崎市境文化センターに惜しみない拍手を贈ろう」
信子「愛してるわ、伊勢崎市境文化センター。いい企画だからこれからも頑張って!地方の劇団員達もあたし達は応援してるからね。ガンバレ、ガンバレ!」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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2007年8月31日開設
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