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何か物足りないクリスマスの風景

朝刊
12 /27 2010
信子「うーん。なんだろ。今年のクリスマスは何かが足りないような気がする…。とはいえ、普段から何かあるクリスマスを過ごしてたわけでもないのに」
益利「プレゼントか?俺はクリスマスプレゼントとかあげたことないけどな」
信子「ん?別にあんたのプレゼントなんて期待してないわよ。そうじゃなくてー…。なんだったんだろう?クリスマスに何かしてたような…」
益利「とはいえ、ここ数年のクリスマスなんて株価も冷え込んでてそれどころじゃなかっただろ。お前も俺も」
信子「そういえばそうよねー。ここ数年クリスマスに僻むとかそんなところじゃなくて普通に平日として過ごしてたわ。あれって不思議よねぇ。クリスマスを楽しむ人はもちろん、僻んでる人も余裕がある証拠よね。百年に一度の金融危機は大切なことを教えてくれたわ。もしもあんな時にあんたがケーキなんて買ってきたら『お前は今どんな時かわかってんのかー!』って怒鳴ってたと思うし」
益利「俺もそんな考えになるわけねえよ」
信子「そうなるとそういったクリスマス的な事じゃないけど、なぜか一瞬『あ、今日はクリスマスなんだっけ?』って気付いたのよ。それはなぜか。それが今年無いのよ。今年はやたらクリスマスが気になるけど、あたしも余裕が出てきた証拠かねぇ」
益利「余裕が出てきたんじゃないか?それにしてもクリスマス的なこと…?うーん。きっとお前のことだからむしゃくしゃして映画館にでも行ってたんじゃないか?」
信子「ん?映画館…。それだ!きっと…。あ、そうか。思い出した。彼女と会ってないんだ、今年」
益利「彼女?友達か?」
信子「友達と言えば友達のような、友達じゃないと言えば友達じゃないというか。あんたも知ってる小さな女の子よ」
益利「おいおい、俺に小さい女の子の知り合いなんていないぞ」
信子「それがいるのよ。リーマンショック以降の暗いクリスマスにあたしの心に夢と希望でクリスマスだという事を照らして気付かせてくれた物作りの妖精ティンカーベルよ」
益利「ティンカーベル?」
信子「今年はティンカーの映画がないんだぁ。ああ、軽くショック。ティンカーベルの映画観てる時は色々忘れられたのよねぇ。特に一作目でティンカーの物作りの発明で魔法を補ってしまうあたりがアメリカへの教訓みたいで本当に面白かった。きっと今ティンカー一作目を観ても奇をてらってるくらいにしか感じないだろうけど、リーマンショックという魔女の呪いが世界を覆い尽くしてた時にあれを観た時にどんなに勇気づけられたか。あれは時代の傑作だったの。それから4部作絶対に観るって決めたのに、今年はないんだぁ。残念。4部作作らないのかなぁ」
益利「ティンカーベルか。ネットで調べたらもう三作目は出来てるらしいな」
信子「ホント!?やった!それは嬉しい。いつ日本でも上映するんだろう」
益利「来年会えるといいな」
信子「『Tinker Bell and the Great Fairy Rescue』か。日本でも上映して欲しいなぁ」
益利「なんかサンタを待ちわびてる子供みたいだな」
信子「ティンカーベルは実在しますから!」
益利「はいはい」

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黒崎銀二

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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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