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レアアース輸出禁止くさい動き。

朝刊
09 /24 2010
中国、レアアース対日輸出を禁止…米紙報道
 日本はインフレにならない方がいいという理由に日本は資源の全てを外国依存であるということがある。食料に原油、それに鉱石だ。デフレであれば国内の内部留保でとりあえず食ってはいける。しかし、インフレになれば現金資産の価値が減少するわけで、日本の購買力はなくなっていくわけだ。しかも現金を持っているのは投資知識は無く、過去にバブルなどで手痛い被害を受けた老人達。その老人達が投資をしないまま、現金を握っていたら、老人達は貧しくなっていく。すると老人達は食料を買う事すら苦労するし、当然介護なんて受けられないだろう。年金があっても、年金も小泉政権の時にインフレとのリンクを切ったような気もするんだけど、ちょっとここは曖昧なので覚えてないけど、もしも物価上昇率とリンクした年金の上昇が無くなっていたら今の少ない年金で生活をしなければならない。そうなった時は社会問題になってまた物価上昇率を加味した年金になるだろうが、これからの年金受給者はあの団塊世代を含めた数なので物価上昇率を加味した年金の支払額は相当なものになる。年金の運用がうまくいけばいいが、失敗したらどうなることか。なんか日本もアメリカの401kのように年金は自分で運用する時代がくるんじゃないかなぁとか思ったり。
 なんにしてもインフレによって老人が貧しくなった場合、結局税金で手当てをしなければならなくなる。せっかくインフレで日本の借金が実質的に少なくなったはずなのに、新たに国債を発行して老人達の生活を支える必要が出てくる可能性がある。結局インフレによって年寄りの資産を目減りさせてやれと思っていても、長い目で見たら若者に返ってくるわけだ。老人達は働けないから年金や貯蓄をしてるという事を忘れてしまってはいけない。憲法が国民の生活を保障してる以上、働けない老人の資産を奪っても生活できない老人を国が支えなければならないのが日本なのだ。
 インフレとは合法的に国民の資産を国が吸い上げる力である。国の借金が減り、国民の資産も減る。額面は変わってないが、価値が目減りしていくわけだ。借金を減らすには手っ取り早い。まあどこの国もインフレの流れがベストなわけだ。しかし、そのインフレを度を超えた過剰流動性による無理矢理なインフレでは先に何が起きるかわかったものではない。
 ではインフレの恐ろしさだが、個人的には日本はドルではなく原油価格を見て決めるべきだと思う。この国は原油価格が暴騰すればどんなに企業が儲けても貿易収支が真っ赤になるというとてつもない弱点を抱えている。さらに食料も輸入量が多いので食料品価格が高くなったら、一気に国民の生活は圧迫されるだろう。投資家によってはインフレで大儲けするかもしれないが、投資をしていない普通の家族は食料品の暴騰によって生活が苦しくなる。今でも野菜などは高いが更に高くなったらとても買えないだろう。
 あと原油の高騰は輸入食材だけではなく、国産食料のも影響する。なぜ原油と国産農作物が関係あるのかと思う人が多いだろうが、農産物に使われる肥料は化学肥料で原料は原油なのだ。実際原油高騰時の肥料はとても高かった。肥料が無ければ野菜も痩せてしまうだろうし、また肥だめでも作って撒かなければならなくなるわけだ。
 そして今回のレアアースの輸出禁止だが、実際には輸出で成り立ってる産業だから輸出禁止は無理だとは思うが、無理矢理でも実行した場合に、レアアースが無くて電気製品を作れなくなってしまっては、インフレになっても仕事が増えないだろう。そもそもインフレがいいという人はインフレが起これば仕事が増えるという曖昧な仮定になりたっている。もしもインフレになっても規制が強いままで、物価が上昇していったら果たして日本はやっていけるのだろうか。そして、物価上昇分はみんな原油と食料の輸入で流れていってしまう。物を作りたくても原料が手に入らないのでは仕事はない。ただ物価が上がるだけという最悪の状況が起きかねない。資源のない日本においてインフレとはアレルギーでパニックを起こすくらい恐ろしいことで、このパニックが日本の高度経済成長を支えていたとも言える。「資源が無いのだから働け!」と。
 だから僕はこの円高デフレの中で、まず日本の後方の憂いであるエネルギーと食料の自立を勧めるべきだと思う。次のインフレに向けての準備期間だとこの時期を割り切るわけだ。
 では何をするか。円高デフレなのだから、好きなだけ輸入が出来る。ならばまずエネルギー問題の解決に世界中の太陽電池を買い漁ってエネルギー自給率を一気に上げてしまう。この不景気でまだ他の先進国に購買力がない時に投資をしてしまうわけだ。エネルギー自給率を上げてしまえば、原油の輸入量と依存度を大幅に下げる事が出来る。原油は燃やす以外に利用価値があるから、ゼロにすることはできないがそれだけで大分原油高に対する耐性がつく。当然中国はまだ省エネが進んでいない為に原油価格高騰により、工業生産品の価格が人件費の安さでもカバーできなくなるし、強みである人件費も日本と同じように上昇しているわけで、ここで日本が優位に立てる可能性がある。
 過剰流動性による通貨価値暴落をしてしまっては、こういった設備投資をしないままに国内の資産を無駄に縮小させるものだ。老人が現金を持ってるというなら、その現金でどんどん太陽電池を買って貰えばいい。日本国家と生活費の電気代を浮かすためにも国策として老人達に太陽電池を買って貰う。そうすれば、若者の雇用にも繋がる。太陽電池を生産する工場や設置業で仕事が増えるだろう。
 あとエネルギーといえば日本には無限の地熱エネルギーがあるわけだ。この円高時代に一気に日本唯一の無限のエネルギーである地熱エネルギーを実用化してしまう。これで大分エネルギー自給率は上がるはずだろう。足りなければ風力発電もしっかり開発を急げばいいし、流れが急でまるで蛇口のような川も小型水力発電に利用できる。まだまだこういった日本の弱点であるエネルギー自給率に関しては今の技術と円高を利用すれば克服出来て、次のインフレ期に対して競争力が増すわけだ。
 それに太陽電池の大量輸入によって円安圧力にもなる。たった一兆円の為替介入であれだけ為替が動いたのだ。1500兆円の金融資産で100兆円分くらいの太陽電池を輸入すれば一体どれだけ為替介入並の力になるだろうか。政府日銀が動く必要などまるでないわけだ。
 日本に円満する輸入アレルギーが円高の要因にも成り、そのアレルギー体質を棚にあげて日銀を責めるのはおかしな話だ。ゼロ%に近い金利でありながらも通貨の価値が高いなどこんな恵まれた状況は逆に考えればないわけだ。何かと仕事がなくなるというが、それは製造業がこの国では強すぎた為であるし、新興国がみんな製造業を始めた以上、結局製造業のシェアは日本が過去のように取り戻すことはもう不可能なのだ。日本が過去と同じくらい車を作って、さらに新興国も車をどんどん生産していく。地球全部を車で多いつくすばかりの勢いだ。
 車についても個人的には日本はもう低コストのボディでデザインを苦労する時代は終わったのではないかと思う。車のデザインは低コストであるために一枚の板を効率良く、変わったデザインにするかの苦労はわかるが、結局それでは新興国も真似されてしまう。やはり日本もそろそろコストがかかっても凝ったデザインの車、ヨーロッパの自動車メーカーの高級車のような物を開発すべきではないかと思う。というかヨーロッパの車メーカーが新興低価格自動車の日本車が出てきても生き残ったのはその優れたデザインによるところが大きいだろう。何も大衆車を止めるというのではなくて、大衆車では敗色濃厚なのだから、高級商品で責めるしかないのではないかと思う。まあ最近スポーツカーを作り始めたようなのでいいのだが、いっそデザインではヨーロッパの高級車メーカーに負けない物を作ってもらいたい。現状の日本車の高級車にはどこかコスト削減の色が出ているパーツが多く見える。汎用性のありそうな部品やボディは作りやすい形でありながらも高級に見えるような。結局コスト削減されたボディはのっぺらぼうに見えてしまう。ここがどうも僕が車よりもバイクが好きな理由があるようにも思える。バイクのデザインはみんな完全に違うし、派手なデザインも多いからだ。車だとバイク並みにインパクトのあるデザインが日本車には無い。個人的にはBMWのCMのコンセプトカー並のデザインが欲しい。あれを低価格で作って欲しいものだ。
 あれ、何の話をしてたんだっけ?まあいいか。

米FRB、勝利なき通貨ゲームに参入
 やっぱり金価格が暴騰してるが、金買ってる奴はハイパーインフレ読んでるんじゃねーか!アメリカは調子がいいな。ヘリコプター理論の実験をしてるバーナンキを煽って過剰流動性を上げて、インフレ、しかもハイパーインフレの準備をしているわけか。はっきり言ってバーナンキが優れた議長かどうかを今の時点で判断するのは完全に時期尚早である。グリーンスパン全議長を誰もが覚えているだろう。神のように扱われたグリーンスパンの評価が一転している。アメリカは調子がいいし、金融政策の正否はその時代では見えてこない。これは白川日銀総裁にも言えている。現時点で無策無能などと罵倒するのは、グリーンスパンから何も学んでいない証拠だろう。
 短期的に経済を見た場合にはバーナンキの政策は即効性があるが、結局資産家はバーナンキのやってることではハイパーインフレが起きると予測してるのは金価格で見えてくる。結局あいつらはバーナンキの失敗を読んでるという事じゃないか。いやハイパーインフレを起こすことが成功だというのならバーナンキは成功するだろうが。
 手加減無く過剰流動性を基軸通貨なのにしていく姿には怖さを感じるのはまとな感覚だと思う。とすると白川総裁の長期的視野で見たチキンレースに躍起になってる暴走族の総長(バーナンキ)の姿が見えるくらいの距離をおいてついていくのは僕は正解だと思う。今のバーナンキについていくのは投身自殺者よりも下に行こうするものだ。金価格の高見からバーナンキとドルの投身自殺を眺めてる連中がそれを物語っている。
 日本のバブル崩壊の時は日銀の政策は遅かった。あれは日本が震源地であり、アメリカや他の先進国も大打撃を受けていたわけではないから、通貨安政策をとってたわけではない。だからそのドルに比べて若干安くするのは理想だが、今回の場合は震源地がアメリカであり、ドルの価値を暴落させているのにそれより円安にすべきだというのはあまりに無茶な話だ。まあバーナンキは持論を証明するまではあのいかれた奇行を止めやしないだろう。もしも過剰流動性を上げても景気が回復しませんでは、彼の信頼は失墜してしまうからだ。そして、実際に過剰流動性を上げているのにも関わらず、過剰流動性に対して成果が上がってるとは思えない。NYダウの上昇率よりも日経平均の伸び率が低いと白川総裁が叩かれたりするが、実際にはドルの暴落率も相当なものなので、円建てで見た場合にNYダウの上昇率はそこまで大きいとは思えない。ドル100円台から80円台に暴落してるわけで、20%の価値は落ちてるわけだ。気が付けば100ドル札よりも一万円の方がはるかに価値のある紙幣になっている。100ドル札では8400円くらいの価値がないわけで、アメリカ人の購買力が相当落ちてることが良くわかる。そろそろアメリカ国民も購買力の低下に気付いても良さそうなものだし、もしかするとアメリカ国内で日本円を使う流れが出てきてもおかしく無いだろう。今や100ドルは一万円の価値も無く、8400円くらいの価値しか無いのだから。
 つーか本当にジムロジャーズの言う通りになってるな、世界は。ドルを持たずに中国元や日本円を持ってる方がマシと言ってたのがその通りになっている。しかも商品の金は高値を更新中。
 ハイパーインフレにアメリカが陥る可能性は高いし、それをコントロール出来るとも思えない。そうなった場合にグリーンスパンに続きバーナンキがまた世界から叩かれることになるだろう。そして、あのキチガイじみた政策と距離をとっていた白川総裁はその活躍は当たり前の事だと全く評価はされずにいるんだろうと思う。超長期的に見れば、バーナンキ議長と白川総裁が正しいかなんてすぐにわかりそうなのに、なぜここまで白川総裁支持者がまるでいないのかが疑問だ。むしろ叩かれるべきはバーナンキだろうと思う。それは日本にいるからというわけでもなく、アメリカの一般人の財産から見てもだ。

米原油在庫が予想外に増加、留出油・ガソリン在庫も拡大=EIA週報
 そして最近の原油価格の下落と、この在庫量の増加は個人的にはドル価値の下落によるアメリカ人の購買力の低下によるものだと思う。100ドルで8400円分の買い物しか出来なくなってるわけだ。そんなにガソリンを買ってもいられないだろう。まだアメリカは景気が悪いわけだし。しかもガソリンがぶ飲み国家であるアメリカが原油を買えなくなれば原油価格は下落もするし、消費も減って在庫が増えるわけだ。
 しかし、あらためていうけど100ドルで8400円って…。アメリカ人が大量消費出来なくなるんじゃないか?さらにこんなに購買力の低下した国には結局輸出しても売れる量は減るのだから、消費大国アメリカに売るビジネスモデルが崩れた以上、完全にドルを意識する時代はもう終わったとは思うけどなぁ。バーナンキの奇行の後のアメリカがまたリーマンショック以前の購買力があるかどうか怪しいものだが、そのつもりだからこそドル価格を意識しなければならないのだろう。
 しかしハイパーインフレを読んでる投資家は生き残るが、貯蓄してる一般アメリカ人は資産が目減りしていく。資産を国に吸収されていくわけだ。なんというかアメリカも終わっていく感じがしないでもない。しかもドルが安くなって価格競争力があってもキリスト教原理主義者が文句も言わずに働くのかどうか、気になるところだ。

大手銀行への資本サーチャージ協議、合意に向け順調=オランダ中銀総裁
 お金じゃなくて純金を積み上げるべきだ。結局お金を積み上げさせても時代によっては規制緩和をしてそのお金も使ってしまい、このお金がバブルを加熱させる種になる。ショックがあった時は当然純金価格が上がるのだから、経済ショック時に高値で売れる純金を用意しておくのが合理的だろう。

スーパー・コンビニ 外資系続々 ベトナム 小売業界に新旋風
 バイク大国ベトナムではコンビニよりもバイクで買い物が出来る路上販売店の方がいいらしい!なるほど確かにそうだ。しかし日本はバイクに冷たかったためにこの需要を掘り起こすことは出来なかった。マヌケな経済産業省のせいだな。それと、バイクに便利なら、最近流行りの自転車でも便利なわけだ。ということは日本でも自転車相手の商売として路上販売店は流行るかも知れない。

<大人用おむつ>「介護以外」でも需要増 旅行やゴルフに
 大人用おむつはバカにできないかもなぁ。高齢化問題は別に日本だけの問題ではないし、介護のように高コストや貴族並のサービスではない。使い捨てのコンタクトレンズのような消耗品だと思うと先々の需要の大きさは計り知れないかも知れない。なんせ自分だって長生きしたらお世話になる可能性のある商品でもあるし。

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黒崎銀二

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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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