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我が群馬の愛すべき劇団ポーキーホーキーの風景

朝刊
12 /03 2012
信子「ヤバい。これはヤバい。こんな愛すべきアマチュア劇団があったなんて。ミュージカル劇団ポーキーホーキーとはね。この劇団との出会いに存在なんて信じたこともない神に感謝したくなるわ」
歩「本気のファンタジーミュージカルでしたね。ミュージカルとか語れる立場でもないですけど、私は間違いなく観て良かったって思いました!」
信子「でしょ?良かったよね。しっかり衣装とか小道具とか作って、物語も面白かったし、踊りとか笑いとかもしっかり作ってあったし!本当に面白かったぁ」
歩「しかもみんな若い子ばっかりで頑張ってて!あーもう、今時の若い子はぁ!とか言ってる大人がいたら、これを観て欲しいですね!」
信子「ホントよねぇ。最近アマチュア演劇はまってから、むしろ若い子の方が頑張ってんじゃんって思うよ。しかもこれを入場無料とか。もうお姉さん健気すぎて泣けてきそうよ。なんなの、この群馬のアマチュア演劇の若い子達の頑張りは!もう本当にみんな頑張ってる。この劇団以外もみんな頑張ってる。お姉さんにはそれがひしひし伝わってくるから!ああ、もう!今の行きすぎたデジタル趣味を打ち倒すのはこんな純粋で若い子の元祖アナログの演劇なんじゃないかって、いえ、演劇しか無いんじゃないのかって思うわ。ああ、もう!もうもうもう!!言葉にならないこの気持ちは何なのかしら!」
歩「でも信子さんも無料だったけど、活動資金の募金に千円さっと出して入れてたじゃないですか。劇団の子も感謝してたし」
信子「歩ちゃん。あたしは確かにケチよ。自己満足だけで業者儲けさせる為の結婚の祝儀なんて、新婚夫婦に嫌われても払いたくないわ。でもね、こういう心を動かされた時には相手が期待する以上のチップくらい払いたいの。多すぎても嫌らしいじゃない?千円くらいがちょうどいいととっさに思ったのよ。心動かされた時に気っ風良く払うのが投資家としての最後の意地だわ。相手が無料で良いと言っても価値があるなら、それ相当のお金を払うのが投資家としてのプライドだし、そこは物の差し入れとかでも誤魔化さない。お金が一番便利だし、相手を評価する時に一番いい形だと言うことを相場に教えて貰った物としての意地よ。大きな花送るくらいなら、それ相当の現金を相手に送った方があいてのためだし、相手だって自分達の作った空間がそれだけのお金を生んだって自信にもつながるじゃない。それに活動資金が無ければ、存続はつらいし、モチベーションだって下がるし、自然消滅みたいな形になったら、またこんな感動を与えてもらえないじゃない。もう一度感動させてもらうために、チケット代無料でも千円きっちり払わさせてもらうわよ。まあ、チケット代とか決めてあるなら、色々計算した上でその値段だろうから、チケット代以上は無理に払ったりしないけどね」
歩「でも無料で見せて、チップの形でお金を払ってもらうのって芸の基本ですよね」
信子「ホントよね。ギターケース置いて弾き語りしてる人とかね。こういう形が正しいのかも。でもこれって逆に観客も試されているわけだから、それに応えたくもなるわね」
歩「本当に面白かったぁ。来て良かったぁ」
信子「この手の物語なら子供も好きだろうし、もっともっと子供達が観に来て欲しいよね。本当にこれだけのアマチュア劇団が無名のまま頑張ってるなんて、本当に惜しいわ」
歩「あんなに若い女の子達が頑張ってる姿見ると自分が恥ずかしいです」
信子「まあ、自分を卑下する事無いわよ。純粋にあたしも頑張ろうって思えばいいと思うよ」
歩「そうですね。そう思うようにします」
信子「あたしももっと頑張って、次の公演もチップ払いに行かないとねぇ」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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2007年8月31日開設
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