韓国の「ウォン安政策」は成功したか - 小黒 一正 デフレ悪説が横行して未だにデフレ悪という風潮が蔓延してるようだけど、その憧れのインフレというのはインフレになり物価が上がって、その物価に対応して賃金が上がってみんな幸せという構図、予定なんだろうけど、実際今無理矢理インフレにした場合はこの記事のようにウォン安政策で一部の企業だけ好業績で他は賃金も上がらず、物価だけが上がって物が変えない状況になる。はっきり言って今日本を無理矢理インフレにした場合、僕はこの流れになる可能性がかなり高いと感じた為にインフレよりもデフレとの共存の方が普通労働者の生活のためだとこのブログやツイッターでもやり合ったような気がする。ホント無駄な労力だったし、その見返りもないわけでネットで言い合うのは本当に損だと感じたっけ。
そんなわけでインフレはいつの時代も詐欺師、嘘つきと言われる経済アナリストや経済学者が盛んに叫んでる時こそむしろ逆こそ正しいのではないかと読むようにするのがいい。しっかし、いつの時代も経済関係で発進力の高い人ってのは褒められてないよなぁ。経済なんて正解のないものに断言して大金貰ってるからなぁ。
それからそもそもデフレってそんなに悪かという事がある。戦後貧しかった日本は豊かになって食べ物にも困らず色んな物が買える社会にしたいと必死に頑張って成長させてきた。そんな高度経済成長期を体験した僕らの親世代は初任給七万円でスーツが一着三万円とか、いやもっと高かったかもしれない。それこそ七万円とかかも。まあとにかくスーツ一着ですら相当高かった。しかし、今は初任給十四万円くらいだとしてスーツなんか一万円で買えるわけだ。賃金に対して買える物は相当増えてるわけだ。これはデフレの影響であり、今でこそデフレが当たり前になっているもののインフレだと逆にスーツはどんどん高くなっていく。はっきり言ってデフレ育ちにはインフレの流れは息苦しいことこの上ないだろう。さらに不況下のインフレとなったら賃金すら上がらない。単純に買える物の方が少なくなっていく。
本来日本が求めていた豊かな社会とは色々買える社会で色んな物が安く買える社会だ。要するに貧しい日本が求めていた社会とはデフレの世界だったわけだ。食べ物も服も家も安く買える時代。それこそが豊かさだと信じて日本は24時間働いて成長させてきた。それがそんな理想のデフレ裕福社会になった途端に、デフレで企業がやっていけないとか仕事が無いとかの流れになったわけだ。そりゃそうだ、デフレを求めて動かしてた会社が理想のデフレに辿り着いたら、動けなくなるのは当然。それはノアの方舟で大陸に辿りつてもまだ箱船に乗っていようとしてるようなものだ。
だから、デフレ時代の正解は働かないことだ。さらにこのことは24時間働き続けてきた日本人が大好きな物語でも表現されている。その物語とはアリとキリギリスだ。アリとキリギリスはアリは必死に働くもののキリギリスは働かずに冬を過ごせずにキリギリスは死んでしまうがアリは蓄えておいたお陰で冬を巣の中で過ごす。そう、アリは冬には働いていないのだ。しかし、アリとキリギリス大好きな日本人はこの冬の時代にも雪の中でも働くアリのようだ。要するに常に働き続けている為に結局遊んでいたキリギリスと同じように日本人アリも冬の雪の中で死んでしまうわけだ。だったらキリギリスの人生の方がよっぽどマシだ。さらに不況以外にも円高被害もあるが、それも働き続ける日本が必死に黒字を確保しようとした結果、黒字が蓄積していく国の通貨は高くなって当たり前なわけで働きすぎた結果が、働くことを良しとしてきた結果が自分の環境を悪化させてきてるわけだ。だから、正解は働いて蓄えもあるのだから、冬の時代は働く事を休むのが正解で、アリも冬の間は蓄えを食いつぶす。そのお陰で巣の中のスペースが空き、また新しい蓄えを来年集めることが出来る。しかし、日本は何十年も貿易黒字、アリで言えば巣の中に何十年も蓄えを蓄えまくってきてるのと同じ、巣の中がパンパンに膨れ上がって爆発寸前だ。さらに言えばその巣の中のパンパンの蓄えをアリの官僚が私腹を膨らませるために食い尽くしてる点だろう。
そんなわけで日本は無理矢理インフレにするんじゃなくて、ゆっくり休むというかスローライフスローワーク的な生き方にシフトしていくべきだろう。そもそもデフレ時代とは食料がとても安い。牛丼なんか三百円を切る価格で食べられるのだから、バイトでも一時間も働けば三食食えるわけだ。日本の労働者の貧しさは食料価格の高さではなくて、他にかかるコストが高くて生活苦に陥ってる。食費だけなら日本人はみんな余裕のある生活を送れるわけだ。では何が高いのか。その問題を解決する方が手っ取り早いのではないかと思う。
日本人がスローライフスローワークになれば円高も是正されるだろうし、日本人が本気でデフレを堪能し始めればすぐにデフレという桃源郷は消えて無くなるだろう。デフレが無くなったら、また日本はデフレを目指してインフレから逃げるために走る生活に戻るわけだ。はっきり言って貧しい日本が憧れて目指していたのは今のデフレ時代であり、その理想郷に辿り着いたら、デフレの欠点が気に入らないとインフレを故意に呼び戻そうとする。デフレしか知らない世代が大人になると言う世にも珍しい日本の若者が体感したこともないインフレを耐えられるのかどうか気になるところだ。そんなデフレしか知らない世代が超競争社会になるインフレを求めているという日本はなかなか面白い構図だ。しかもそれを焚きつけてるのはいつの時代も嘘つき詐欺師呼ばわりされる経済アナリストや経済学者なのも皮肉なものだ。この韓国のウォン安政策の失敗を見れば不景気下の無理矢理なインフレはリスクしかないことがわかるだろう。
タイ株への投資継続、洪水でもバリュエーション下がらず=モビアス氏 モビアスはタイ投資してたのか。確かに今は逆に投資チャンスかもなぁ。
気になる株価材料
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