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』という本が幕末からの資本主義について良く書かれていて面白かった。特に資本の論理の岩崎弥太郎と資本の倫理の渋沢栄一の勝ったり負けたりで結局ウィンウィンな流れとか本当に面白かった。あと仲間との分配を重んじる学生ベンチャー社長と表現してる坂本龍馬もなかなか面白い。資本主義という物を外国で学んできた渋沢や結果的に自己流資本主義を生み出した岩崎弥太郎、その弥太郎の先に起業していながらも資金繰りに困っていながらもなんとかやってしまう坂本龍馬。それにこの三人に資本を通じて関わる人達を資本主義の面から良く書かれている本だ。坂本龍馬というと国を憂いて走り回ったというイメージになっているが、どうも僕の中の坂本龍馬は違っていたのだがこの本の坂本龍馬は僕の中のそれと一致していた。僕個人の坂本龍馬は国の為と言うよりも自分の会社である亀山社中で世界を相手に商売をしたいが為に駆け巡った印象があったからだ。国の為に必死になって走り回るヤツはなかなかいない。しかし、自分の会社と仲間を守る為に走り回る学生ベンチャー社長はいる。まあそういうことだと思う。ということは選挙に出たホリエモンにまた個人的に重なるわけだ。検察に社会的に暗殺されてしまったところまで似てるところが皮肉なのが面白い。しかし、なんか坂本龍馬とホリエモンが重なると書くと怒りそうな人がいそうで怖いけど。それくらい彼は美化されてるような気がするし。いや別に僕の中の坂本龍馬像が酷いわけでもないけど。そういえばホリエモンも宇宙ビジネスの夢を潰えているわけだが、坂本龍馬も世界で貿易する夢を潰えているわけだからここも似てる。きっとこの坂本龍馬の夢を実現した岩崎弥太郎がいるように、ホリエモンの若い夢を継ぐのはホリエモンの岩崎弥太郎というとソフトバンクの孫正義社長かなと思ったりする。今のところ宇宙ビジネスは見えないけど…。あ、宇宙ビジネスじゃなくてもしかして放送業ということかな？それなら放送会社買収を失敗したライブドアに対してソフトバンクはユーストリームに出資してホリエモンの野望を継いだ形になるわけか。まあ、無理矢理幕末の人間関係に重ねなくてもいいか。そう考える資本の倫理の企業家である渋沢栄一はだれだ？渋沢栄一にあたる人物は思いつかないなぁ。
Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ええ、フィクションです。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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