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緊張測定カードの風景

朝刊
04 /19 2010
歩「あ、そうだ。仕事場でこんなのもらったんですよ」
信子「ん、なーに。そのカード」
歩「この黒い部分を十秒触ると緊張してるかどうか調べることが出来るらしいんですよ」
信子「へえ、面白そう。緑だと何でもなくて赤くなると緊張してるって事か」
歩「でも職場のみんなは緑で赤い人がいないんですよ。だから本当に効果あるんだかわからないんですよね」
信子「へえ、胡散臭いわね。ちょっとやらして」
歩「いいですよ、どうぞ」
信子「どれどれ、十、九、八、七、六、五、四、三、二、一。どうだ」
歩「お?」
信子「ん?おお、これは赤っぽい緑だ」
歩「信子さん、ちょっと緊張してるんですね」
信子「あたし自身そんな自覚は無いんだけどねぇ。もしかして株を持ってる事で若干常に緊張してるのかも」
歩「でも本当に色変わるんですね。ちょっと驚きました。それに気楽に見えてた信子さんが実は緊張してたのは驚きです」
信子「へっへーん、バレたか。案外内心ってのは隠せないものねぇ。侮れないわ」
歩「でもさすがに真っ赤じゃないから、誤差みたいなものじゃないですか?」
信子「どうせなら、真っ赤なのが見たいなぁ。あ、あいつ呼ぼうか?」
歩「先輩ですか」
信子「そう。おーい!益利ちょっときてー」
益利「んだよ、うっせーな」
信子「ちょっとこれ触ってみ?」
益利「何これ。まあいいか。ほらよ」
信子「では。十、九、八、七、六、五、四、三、二、一。いいよ、放して」
益利「はいよ」
歩「どうですか?うわ!」
信子「真っ赤っか。あんた緊張しすぎよ」
益利「赤いとマズいのか?これ」
歩「赤いと緊張してるってことらしいですよ」
信子「なに?あんた女の子二人に緊張しちゃってる?実は」
益利「んなバカな!」
信子「じゃあ、ちょっとトレードで最近損してない?」
益利「な、なんでそれを!」
信子「やっぱりか…。わかりやすいヤツ」
歩「信子さんもちょっと赤かったんですよ」
信子「それは言っちゃダメ-!」
益利「人の事言えねーじゃねーか」

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黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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