信子「うーん！面白かった－。マムちゃん寄席」
益利「結構良かったな」
信子「落語って聞いたこと無かったけど、面白いねぇ。しかも笑点の小遊三さんと桂三枝さんの落語だし。いいもん見たわー」
益利「落語ってすごいのな－。やっぱりテレビやラジオよりも本物ってのは違う。一人であれだけの人を惹きつける芸ってなかなか無いよな」
信子「あと、トップバッターの紙切り芸の林家二楽さんもすごかったよね。会場のリクエストを受けてマムちゃんと永さん切って作っちゃうんだもん。すごいわー」
益利「二楽さんと言えば、その後の『明日があるさ』の歌詞に合わせた切り絵の影絵の演技が凄かった。絵柄も昔の漫画の感じで懐かしかったし、ちょっと感動しちゃったなぁ」
信子「あれよかったねー。司会の外山さんも初めて見た時に感動したって言ってたしね」
益利「そう言えば外山さんって初めて見たけど、結構美人だったな！」
信子「そうそうそう！ラジオだと微妙な扱いだったけど、やっぱり女子アナよね。美人でビックリしたー。それに美人と言えばさこみちよさんも結構美人で驚きだったなー」
益利「ゆうゆうワイドのお色気大賞で大笑いしてたイメージが強かったから、どんな人かと思ったら結構美人だったな。着物で三味線で小唄とか結構いい感じだったし」
信子「上品な感じでやりながらもこまめに下ネタや皮肉を挟むところがさすがよね」
益利「何よりも永さんとマムちゃんと外山さんのトークも面白かったなぁ。永さんの交通事故話が完全に良く出来た小咄になってて傑作だった。いやぁ、あの事故をあそこまで面白くできるとはさすがだね、永さん」
信子「あれは大笑いしたわ－。小沢昭一さんが歩くと危険だから車に乗った方がいいって拾ってくれたタクシーが事故ってアイツが企んだことだとか。あの事故以来ろれつが治って、昔のラジオは叩けば直ったからあれと同じだとか。いやぁ、シリアスな話なのにあそこまで作り込めるとかやっぱり違うよねぇ」
益利「そういえば永さんが退場する時にパントマイムやってくれた松元ヒロさんが車椅子押してきたけど、それに松元ヒロさんが座らされて、永さんが押して退場していったのはもう最高だったなぁ」
信子「松元ヒロさん！いやぁ、あの下ネタパントマイムも最高だったわー。鹿児島を体で表した時に股間が桜島とか傑作！」
益利「しかし二楽さんやヒロさんは土曜ワイドに出ても持ち芸が表現できないわけだよな。ラジオに不向きな芸だし。紙切りとパントマイムじゃあさ」
信子「でもそんな人を出してしまうのが土曜ワイドよね。もうこれからも聴き逃せないわ。いや、これからはもっと楽しめるわね」
益利「今日来て良かったな」
信子「うん。でも結構他のお客って年上よね」
益利「お前もそんなに若くないだろうに…」
信子「ん？なんか言ったかこの野郎」
益利「いえ、何も言ってません」
信子「じゃあ今日はあんたのおごりで食べて帰ろうか。すぐそこのけやきウォークで」
益利「ああ、はいはい…」