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連想相場とでも言うのかの風景

朝刊
04 /11 2011
信子「ここのところ上がってる株って業績関係無いよね-」
益利「これから起きる需要のテーマから連想される株が買われてるからな」
信子「上げてみれば、ああ、確かにこれはテーマになりそうとは思うけど、上げてから買うのはちょっとね」
益利「連想は出来ても実際に業績が良くなるかどうかは別だしな。それに業績に反映されるのは相当先だろうし、その間にはだれる事もあるだろうし」
信子「これから先の経済を見た場合はテーマはいくつもあるけど、果たしてそれはどれか。本当に儲けるのはどの会社か」
益利「復興需要で建築関連、エネルギー需要で再生可能エネルギーや短期工期の発電機、世界的なインフレで資源関連、復興の資金需要から金融などテーマはいくらでもあるけど、そのテーマがどこで見直されるのか。見直されるというか業績に反映されるのはいつかとか、本当に業績が良くなるのか。考えたらキリが無いな」
信子「それで今はそんな長期的な業績よりも今テーマになりそうな低位株が単発的に動いてるような感じだしね。中には好業績で上げてるのもあるけど。しっかし、しっかりと株価が上がってくるのはいつ頃だろうね」
益利「さすがに復興需要は本物だから、そこで業績をしっかり上げてくるものは出てくるはず。でもそれがどれかがわかったら苦労しないよな」
信子「やっぱり上げるのは復興予算成立した時とかが怪しいよね」
益利「個人的にはそこらへんを睨んでるけどなぁ。でもそこで上げなかったらどうなんだろうなぁ」
信子「とにかく先行きは見えないわねぇ。一応今は円安なのが微妙な追い風だけど」
益利「円安も材料になってないけどなぁ。まあ、とにかく今は上げてくれるのを期待するしかないな」
信子「夜明け前が一番暗いだっけ?なんか真っ暗ってわけじゃないけど、霧の中みたいな見通しの悪さよね」
益利「アメリカ株は上げてるし、円安だし。アメリカ株買ったの方がいいのかなぁと思うしな」
信子「だからこそ相対的に今は日本株が安いとも言えるしね」
益利「まあ安いもの買ってれば儲かるのが株だしなぁ。あーわかんね」
信子「果報は寝て待ったらいいんじゃない?」
益利「計画停電中は寝て待ってたよ」
信子「じゃあ今年の夏はいっぱい寝れそうね」
益利「夏なぁ~。あー夏なぁ~…。電気足らなそうだよなぁ。扇風機も使えなかったら暑くて寝られないなだろうなぁ」
信子「群馬では死亡者が出そうね」
益利「夏が怖い」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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