信子「うおー。くわーっ！これはっ！」
益利「漫画読みながら声を出すなよ…」
信子「うるさい、バカっ！この話を読んで声を出さすにいられるかっ！」
益利「パーマン全集の８巻がなんだって言うんだ」
信子「何言ってんのよ！これよ、これ！パー子の正体である国民的アイドル星野スミレちゃんの好きな人がパーマンなのよ！なにこのドラマティックな関係！しかもパー子も正体を明かさないし、一度パーマンが忘れることを前提に正体を明かしたら今までの友達のような関係が崩れちゃったりしてるし。このパー子のジレンマ！パーマンからは男勝りの女の子と思われてパーマンの学校のアイドルよりもくだけた関係なのに、その正体が誰もが憧れるアイドル！逆にパーマンマスクを被っていられる時だけが普通の女の子でいられる孤独！ああ、パー子が可愛すぎる！切ないっ！パー子が大好きっ！」
益利「正体は国民的アイドルなのに、パーマンのクラスのアイドルのみち子さんに嫉妬したりする話もあったよな」
信子「そうよ！それも良い話だったわ。このジレンマがたまらないっ！しかも最終回ではパーマンはバード星に行っちゃうし、その寂しさったらないだろうに。そこで正体をパーマンだけに明かして、精一杯の勇気なのよ！」
益利「でも星野スミレってアイドルなわけだろ。素敵な男性とかいくらでもいるんじゃないか？結局他の男に惚れたりしてってのが人生じゃないか」
信子「バカー！あんたはどこまでバカなの。一緒にいるのが恥ずかしいくらいのバカだわっ！パーマン通して読んでてパーマン一号の魅力がわからないの？おっちょこちょいだったり、勉強や運動は出来ないけど、パーマンとしての仕事はしっかりしてたじゃない。くじけたり失敗もあったけど、パーマンであることをやめなかった。その点パーやんは確かに頭も良くてお金儲けもできるけど、パーマンとしての仕事には本気で無かった。だからパー子はいつも一号と一緒にいたし、冷やかしたりからかったりと普通の友達として、信頼できるパートナーとしてパーマン一号の側がいつもいたんじゃない。連絡も呼べば嫌々でもパーマンとして出てくる一号にしてたし。そんなフランクな関係がアイドル星野スミレちゃんにはとても嬉しかったし、楽しかったのよ！そうよ、パー子がパーマンを続けていられた理由にパーマン一号の存在があったからよ！だからその今まで関係を崩したくないから正体を明かしたくなかったんじゃない。そんなパー子、いや星野スミレちゃんにとって唯一無二の存在であるパーマン一号をそんなに簡単に忘れる事なんて出来るわけないでしょ！いつも呼び出してたパーマンを地球に帰ってくる時まで待ってるはずよ！何度も呼び出してたんだもの、たったの一度だけ待ってやるのが人の想いだわ！」
益利「…そ、そんなに熱く語ることか…。他の漫画の恋愛話なんて鼻で笑ってる癖に…。随分パー子には感情移入するんだな」
信子「確かにパーマンは子供だましなネタは多い。それは子供向け漫画だから仕方ないけど、ここに描かれてる人間関係は決して子供向けではなくて本物だわっ！こんな漫画見たこと無い！」
益利「こいつにここまで言わせるとはパ、パーマン恐るべし…」
信子「ああ、パーマンが帰ってきてからのパーマンとパー子の関係を想像するだけでまだまだ楽しめるわっ！」
益利「パーマンは向こうで彼女を作りましたとさ、めでたし、めで…」
信子「コロス！」
益利「ぎゃー！」

気になる株価材料
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