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中国バブルの行く末をぼんやり考えてみた。

朝刊
05 /04 2010
 もう誰もが気付いてると思うけど、中国はきっとバブルだろう。まあバブルじゃないかも知れないけど、僕が見た中国はバブルだと思うからバブルと言う事にしておく。まだまだ成長すると思う人はそう考えたらいいのではないかと思う。別にそれを間違ってるとも思わないし、そっちが正解かも知れないからだ。
 まあ個人的に中国はバブルだと考える理由はそもそも今や有望な投資先に見えるところが中国しかないこと。さらに先進国の過剰な流動性が起きてる事。そうすると、世界中のお金が今中国目指して、いや中国だけに流れ込んでるということだ。そうすれば成長以上の買われ方をしてるのではないかと思う。とすると中国国内で相対的に安いモノはどんどん買われていく。さらに元々借金をしていなかった中国人が借金を始めたばっかりで、借金は今まで無かったお金が創られる事で、一気に流れるお金が増える。きっと家や車のローンが増えてることだろう。借金してない人達が借金したお陰で中国の加熱具合はここ最近加速度的な印象を受けるだろう。借金が増えていくうちは成長が凄まじい。だが、借金返済が滞り始めた途端、一気に信用は収縮する。借金の正の力は成長を促進させるが、負の力は一気に資金を収縮させる力がある。まあ、これはどこの国も体験するわけだし、そのお陰で経済は波を描く。
 さらに中国は内需刺激にお金を投じているし、そのために車の需要が増えた。しかし、車の台数が増えればそれに応じて原油の輸入量が一気に増える。自民元安に固定してる中国にとって輸入量の増加は貿易赤字に繋がる。当然輸出量は増えていくだろうが、それ以上にこれからの中国は原油輸入量が増えていって、もしかすると慢性的な貿易赤字に陥るかもしれない。この間もビックリ貿易赤字だったわけだ。まあ、内需のために輸入を増やしたと言っているが、果たしてどうなるか。人口が多い国が一気に車を増やしたのにも関わらず、人民元は安いまま。原油の輸入量は増えていくばかりでは限界が来るだろう。
 そうなればきっと人民元を少しずつ切り上げるだろうがその元上げでも追いつかず、慢性的な貿易赤字になった場合、とうとう変動相場制に移行するだろう。内需が盛り上がってるのは中国だけで、内需とは資源や資材を大量に消費する行為なわけだ。と言うことは輸入量が増えていくわけで、内需を盛り上げる時は通貨が高い方が有利なわけだ。資源を安く買えるから。そのために通貨は高くする必要がある。
 まあそんなわけで通貨を切り上げで一度中国バブルは調整されるだろう。下げ方によってはバブル崩壊という形になるかもしれないが、一度収縮するだろう。バブルが少しでも弾けると中国国内の投資家が損をすることによって需要が減る。さらにバブルが収縮することで借金を返せない人が増えてくるだろう。すると、借金が借金を呼んでいた中国国内でもの凄い勢いで貸し剥がしが起きたりと、一気に旺盛に見えた需要も借金によるものだと気付かれて、一気に投資資金が引いていく。ここで一度中国バブルは崩壊するだろう。借金が加速させたバブルは借金が収縮させる。中国の需要が無くなったら、強気だった鉄価格も下がったり、原油需要も落ち着くかも知れない。当然中国を引き揚げた資金はまた違う市場に流れていくだろう。
 まあこんな感じでぼんやり考えてみた。

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黒崎銀二

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