信子「なんかもう、毎年恒例になりつつあるわ。県女の学祭訪問」
益利「錦野祭行って来たのか。相変わらずお前も好きだねぇ」
信子「まあ、当然演劇部が目的だけど、だんだん他の部の魅力も見えて来ちゃうから不思議」
益利「へえ」
信子「演劇部のミニ公演はさすがね。相変わらず面白い劇をしてくれるし、役者もいいのが揃ってるわ。それに新人も萌木団に出てたすごいの入ったしね。また安泰じゃない?むしろあの大学に演劇の学部が無いのが不思議に感じるくらいなんだけど」
益利「女子大という得意な環境のせいなのか、遊ぶところのない立地条件のせいなのか。はたまた他の要因なのか」
信子「演劇部もいいけど、最近注目してるのがあそこのこまどり部ね。写真を何枚も撮ってそれでアニメーションを作る部活なんだけど、いつも手間かかってるなぁって作品作ってるんだけど、今年はシルバニアファミリーを使ってうさぎ一家のお父さんとお手伝いのくまさんが浮気して、お母さんうさぎが二人を刺し殺すっていうシュールなこま撮りアニメ作ってて爆笑しちゃったわ。つーかシルバニアファミリーの点のような目がいろんな表情に見えてすごかった。あの目は逆に怖いわ」
益利「シルバニアファミリーかよ。攻めるなぁ」
信子「あと最近ツボなのが、講堂でやってる箏曲部ね。箏なんてあそこでしか聴けないわ。女子大ならではなのかも。日本舞踊部とかもあるし」
益利「いいんだろうけどさ、そういうのを目当てで見る客層って年齢層高くね?」
信子「確かに落ち着いた初老の女性が多かったわ・・・」
益利「お前もそういう年頃という」
信子「それ以上言ったら殴る!」
益利「・・・殴ってから言うな」