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F1映画と証券マン映画の風景

風景
02 /03 2014
信子「ラッシュウルフオブウォールストリート観たけど、両方すごいね」
益利「ラッシュやばいなぁ。これは完全に戦友モノだ。なんていうか全部が完璧。しかもこれが事実に基づいてるのがものすごい。どんだけよくできた人生だよ。この二人は」
信子「F3からのライバルで、しかも環境も人格も哲学もここまで真逆な二人が、フェラーリとマクラーレンに乗って戦うんだもんね。豪放磊落なハントと冷静沈着なニキの合わせ鏡のような人生もすごいし、何よりも事故からの二人の心境の変化とかもろもろがよくできすぎ。おもしろかったわ」
益利「マスクマンがかっこいいって風潮あったけど、あれってニキの影響かな。まあわからないけど、顔が火傷で皮膚移植したりで大変だったけど、あのヘルメット被ったまま登場してマシンに乗る姿はかっこよすぎる。とはいえ女を抱きまくり、仲間からも慕われてつつもプレッシャーに弱くレース前に戻すという人間くさいスーパースターのハントもかっこいいよな」
信子「あっちはもう王道でかっこいいわね。まあハントの性は品があったけど、品のない性に乱れたのがウルフオブウォールストリートね。あれも漫画みたいな人生だけどリアルなのがすごい」
益利「証券界に入った頃は純粋だったのにねぇ。くず株を売りつけて儲け始めてから変わっていったなぁ」
信子「あの映画はとにかくデカプリオの演技と存在感がすごいね。ここ最近の人格破綻者役が多かったけど、まさにそれらの演技の集大成とも言える演技だった。作品では好みでわかれても主演男優賞は誰かと言われたら、あたしはこのデカプリオを推すわ。というかこれでアカデミーとれなかったら本当にもう無理じゃない?主演女優なら難しいけど、最近男性主役モノで目立つのないし。でもまぁ、ウルフはとにかく性的な表現がやり過ぎではあるものの、あの状況の高揚感がよく出てるし、なによりデカプリオの社員を焚きつける汚い言葉ばかりだけどテンションの上がるスピーチは見応えがある。というかこの映画自体が自己啓発的な効果もあるようにできてる。まるで良くできた自己啓発ドラマというか。なんか意味もなくテンションが上がらなかったり、モチベーションが下がってる人、人の励まし方のわからない人はこれを観たらいいんじゃないかと思うわ。間違いなくここにいる人達はまともじゃないし、欲と金にまみれてたけど、それを誰よりも欲して手に入れているところは評価できる。行き過ぎてるけど、過ぎてる位じゃないと人の心になんて届きっこないしね。まあこっちも最高傑作だわ。つーか電話テクはすごいし、勉強になるしね」
益利「すごい映画だよな。裸が普通に出てるし、そんな生き様だったんだろうしなぁ」
信子「でも結局祭りの間は楽しいけど、終わってみれば何が楽しかったのか、馬鹿だったなぁなんて反省ばかりするのが人生ね」
益利「二つともすごい映画だったよ」
信子「人生で出会えて良かった映画に二本が入るわ。それも一日で傑作二つと出会えるなんて人生ってわからないもんね。特に最後のフレーズはいいわー」
益利「なんだっけ?」
Nobuko:Sell me this pen.



黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ええ、フィクションです。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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