信子「劇団CLAP×CLAP行ってきましたよっと」
益利「おかえりー」
信子「いやぁ、良かったよ。てか前橋生涯学習センターにもあんな場所あるんだね。劇とかやるのはいい感じだったな」
益利「懐かしいなぁ。生涯学習センターかぁ。改めて聞くと嫌な名前だな」
信子「そうね。生涯これ学習ってか。まあ間違っちゃ無いけど、行き過ぎた加齢はボケや認知だからなぁ。人間って不幸な生き物ね」
益利「まあ、それはいいんだけど、劇はどうだったのよ」
信子「良かったよ。話はシンプルでわかりやすいし、子供向けに良い感じの話。役者はあの群大演劇部のOBOGらしいから、安定感あるし」
益利「そっかー・・・。あれ、どっかで知ってるようなシチュエーションだな。クリスマスに子供向けの劇って」
信子「ラブアクチュアリーは子供の学芸会だったし、なんだろ？あたしもデジャブってたんだけど。ああ、あれよ。すべては君に逢えたからの話だ。まあ、あんな感じかな」
益利「そっか。でも俺それ観てないし。まあ、でもどっかで観たことあるシチュだな。クリスマスと子供向け劇ってのは絵になる、というか女性向けの設定というか」
信子「そうね。でもまあ、なんだかんだでこの時期は重いの観たくはないわね。リーマンショックの年はクリスマス気づかなかったし、ティンカーベルの映画観て気がついたくらいだったし」
益利「あの年はなぁ。政治全員がデイトレーダーみたいな顔してたよな」
信子「確かにねー。まあ、今年は静かに送れそうだし、よかったよかった」
益利「来年はどんな年になるかなぁ」
信子「いい年でも悪い年でも生きて行かなきゃならないのが人間ね」
益利「俺たちは死ぬ瞬間まで株価を気にしていているだろうよ。そんな人種さ」
信子「相場のない天国より相場のある地獄がいいわ」
益利「俺たちの地獄は相場のない方だろうな」
信子「うわぁ、相場無し地獄なんて恐ろしすぎるわ、リーマンショックよりも！」