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GBGBとROGUE復活の風景

朝刊
10 /21 2013
信子「GBGBやべー!客層とかマジヤベー!あたし達がガキの頃の怖かった世代の先輩達の怖かった人達が集まってた-。なんか久々に学生の頃の緊張感で隅っこ歩いてたよ。スゲーイベントだったぁ。なんかぺーぺーに戻った気分よ、マジで」
益利「やきそばパン買いに行かされても気持ちよさそうな感じだったな。あの硬派な客層初めてみたよ」
信子「いや、だって、そりゃ群馬を代表する三大ロックバンドと言われるBOØWYにBUCK-TICK、そしてもうひとつが今日復活したROGUE。そりゃ群馬の硬派どころが勢揃いよ。つーか競演バンドもかなりすごかったし」
益利「それに群馬テレビの番組でJOYが来てたけど、やっぱり背が高いし、喋るのうまいのなぁ。感心したよ」
信子「あーいたいた。頑張ってたね。応援に元BOØWYの高橋まことさんに松井恒松さんもいたし、布袋さんのビデオレターがオープニングだったし、なんかもう、なんなの?もう!」
益利「なんか思い出すとものすごいメンツだったな」
信子「でもでも!やっぱりすごいのはROGUEよ!ROGUE!!つーか全員演奏超ウメーし!いきなり化け物バンドですよ、あれ!」
益利「それに最近ロック聴かないなぁと思ってたけど、やっぱりあれ聴くとこれが聴きたかったんだ!って感じたな。要するに今あるロックがロックじゃないのかもな」
信子「ロックの定義って曖昧だから、世界的なロックという意味ではわからないけど、はっきりしてるのは群馬が求めてるロックじゃないって事ね。群馬はROGUEみたいなロックを聴きたいのよ。というか群馬ロックという定義で言えば、ちまたのロックはロックじゃないわ!そういうことなのよ。BOØWY、BUCK-TICK、ROGUEと毛色の違うバンドが群馬から生まれたけど、これらはそれぞれのロックシーンを育てた。その育ったロックはいつの間にか生んだ親とは違うものになってたんじゃないかな。日本は群馬ロックを受け入れたのに、ロックの本場はイギリスだのアメリカだのと群馬ロックではなく、外国までたどったらわけのわからないことになったんじゃないかしら。日本語には日本語に合うロックがあるのよって、熱弁ふるって何が言いたいのかわからなくなった、ゴメン」
益利「まあ、要するに80年代以降のJロックの源流は群馬だと。まあ、この三大ロックバンドはすごいもんなぁ」
信子「あー、何を言っていいのか。伝えるって難しいなぁ、ちくしょう。とにかくROGUEはすごいって事。てかさー、もうAKBとか嵐ばっかの音楽ってのもお腹いっぱいでしょ。そろそろ技巧派なのを認めてもいいんじゃないかと思うのよ。それにこんなすごいROGUEも復活したことだし。奥野さん色々あって車椅子だけど、歌えるしかっこいいし、ロックだし!あれが評価されない日本ってどうかと思うよ、あたし!」
益利「車椅子で歌ってる姿超かっこよかった。おかげですごく障害者配慮したイベントだったし、奥野さんが同志達って呼んでたのも、しびれた。しびれるなんて表現初めて使うよ」
信子「うんうん。良かったね-。あーもう!なんにしてもすごいんだからROGUEは!ああもう!」
益利「そうそう、このイベント見て思ったんだけど、80年代のロックバンドだけのフェスっていいと思うんだよな。最近ではパーソンズとかも活動してるし、GBGBにいたバービーボーイズの杏子さんもまだまだやれるし、山下久美子さんなんかすごかったよなぁ。群馬でもロックにうるさい世代が集まった会場に一気に火をつけたし、つーか俺がバンドやってたら、この客層怖いなぁ。興味ないと本当に立たないし」
信子「客が厳しいからいいバンドが出たとも言えるかもね。ああ、80年代ロックバンド勢揃いフェスとか今の冷え切った音楽シーンを変えるかもね。あーでも…。客層が超怖そう…」
益利「いつかBOØWY、BUCK-TICK、ROGUEの三大バンドが集まるイベントとかあったら夢だなぁ」
信子「それはー、群馬の夢ねー。無理だろうなぁ、でもやってほしいなぁ」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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