信子「いやぁ、全然ノーチェックだったけど、桐生市の文化祭でも演劇やるとはね」
益利「良く気付いたな」
信子「伊達に情報あさっちゃないわよ」
益利「しかし昭和初期を舞台ってのもいいもんだ。なんかいいよな」
信子「いいわねー。言葉遣いとか、人間関係とかもいいわー」
益利「若旦那と織物工場と、外人相手にお土産物として巻物に日本風景のタペストリーをやるところとか。なるほどあれって外人向けだったのかーって思ったよ」
信子「それに巻物状だったタペストリーとかってのも懐かしいわね。思い出したわ、そんなのあったなーって」
益利「昔のっていいよなー」
信子「いいわねー。案外昭和初期ってのが今一番発掘すると面白いのかもね」
益利「なるほどな」
信子「空前のバブルからの昭和恐慌とかあったし、今と重なる部分が多いんじゃない?」
益利「あー。あー…」