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ミュージカル朔の風景

朝刊
08 /27 2012
信子「いやぁ、良かった。あの萩原朔太郎の人生をミュージカルにしようってのは気に入った!」
益利「近代詩の母と呼ばれているのに、知る人ぞ知るって感じだからな。前橋出身の文学者を劇にするってのは驚きだよな」
信子「しかもこのミュージカルユニットcaboって、女性ばっかりだしなんだか宝塚っぽくていいわね。やっぱり女性の男装いいわぁ」
益利「しかも大正時代の着物姿とか、あの時代の和装の中で洋装っていいな。目立つというか」
信子「朔太郎の洋装いいわぁ。あれこそスーツ姿というか。ネクタイやめてのあの朔太郎が付けてたリボンみたいなのにすればいいのに」
益利「あれ似合うに合わないがあるだろ」
信子「しかし、あの時代のすねかじりは堂々としていて良いねぇ。朔太郎なんか人前ではすねかじりと言う事に後ろ暗さを感じてないくらいなのがいい。男は仕事とか無くてもあれくらい堂々としてればいいのよ。どうせ仕事あってもそれほど価値なんて変わらないし」
益利「それにしても不況、震災、戦争と進んでいったあの時代だけど、現代日本と重なるのはちょっと気持ち悪いな」
信子「不況震災までは一緒。ちょっときな臭くなってきたのがやな感じね」
益利「こんな時こそ、やはり現代詩なんじゃないか?」
信子「ああ、現代詩か。面白そうね。今度書いてみるかな?」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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