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中学入学祝いで何を贈るべきかの風景

朝刊
05 /14 2012
信子「ふーん、なるほど。親戚の子がいつの間にか中学生になってたと。んで何かを贈りたいわけね」
歩「そうなんですよー。あの年頃の子に何を贈ったらいいんでしょうね。お金が一番楽なのかなぁって」
信子「あー、だめよだめ。お金はダメ。お金を与えても子供の狭い視野で買う物なんてほぼ100%ガラクタよ」
歩「ああ、そうですね。難しいなぁ」
信子「あたしはね、相手が大人だとしてもお金を贈るべきじゃないと思ってるの。どうせ自分の詳しい分野のガラクタを買うだけだもの。だから、贈り物は相手が今まで触れてない世界を見せてやる良い機会なのよ。だから、こういう世界もあるのよってプレゼントを通じて相手の視野を広げさせるのが贈り物なのよ。それに自分のそういった視野の広さを披露する機会でもあるわけよ。その為に人は新しい刺激を得るために色んな物を触れたり試して人生を楽しむ。その楽しんだ世界の片鱗を相手に教えてやるわけ。特に年下で思春期まっただ中の中学生なんか特にね」
歩「うう、そうですね。でもそうなると何を贈っていいのか全く思いつきません…。私の人生って狭い世界でしか生きてなくて」
信子「それならねぇ。今の中学生にとっておきのプレゼントがあるわよ」
歩「なんですか?」
信子「じゃじゃーん!これよ、パナソニックのAMラジオ。千円で買える低価格のAM専用のラジオ。横型なので机に置いておきやすいのがいいわね」
歩「ラ、ラジオですか?」
信子「そうよ。あたし達の若い頃はラジカセが当たり前でラジオって音楽に飽きた時に何気なく聴いたりしてハマったりしたじゃない?でも今の子ってラジオ受信機を持ってないのよ。iPodとかケータイにはそんな機能がないからね。だからこそ、あたし達大人は今時の子供達に贈るのはラジオなのよ」
歩「なるほどー。でも私は聴くのってFMでしたけど」
信子「それは好みの問題だけど、TBSラジオ派だったあたしとしてはこれがベストね。まあ、予算があるならAMFMラジオでもいいんじゃない?二千円くらいになると思うけど。でもこっちの方が安いし、何より贈った側も贈られた側も気楽で良いじゃない。壊れても千円だし、聴かなかったとしても千円だし」
歩「うーん、そうですね。せっかく高いの贈っても聴かなかったらもったいないですしね。そう考えるとこれいいですね。安いし、勉強机にちょっと置いておけそうだし。じゃあ、これにします」
信子「そうよー。ラジオがいいわよ。ちなみに地球儀は株式投資始めてから必要になるものだから、小学生とか中学生に贈るもんじゃないわよ」
歩「そんなもんですか」
信子「個人的には億、万、千キーのある電卓も捨てがたいけどね-」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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