2ntブログ

クリスマスイブの風景

朝刊
12 /26 2011
信子「やはりドイツ村だったか。あそこにはクリスマスをエンジョイする気まんまんのカップルばっかりだった」
益利「そら、ドイツ村ならなぁ。とは言えあそこ何かあるってわけでもないけど」
信子「久しぶりに行ったけど、確かにそんなに見るものってないけど、あの広い空間とドイツな感じと動物達は結構良かったよ。牧羊犬の羊の追い込みショーとか面白かったし、入場料も冬で500円で安かったし、悪くなかった。特にクリスマス的な雰囲気を味わうには良い場所よ。カップルばっかりだし、家族連れとかみんな幸せ雰囲気の人ばかりだから自然と楽しい気持ちになれたし。ああいうカップルばかりの場所って結構群馬じゃレアよね。ちょっと山にあるから結構冷えたけど」
益利「そんなところによく一人で行ったな」
信子「あんたが行きたがらないからでしょーがっ」
益利「いやだってな、そんなところに二人で行くってのがなー…」
信子「あの辺りラブホテルも多いからカップルとしては都合がいいのかも。良く出来てるナーとか思ったり。そんなことよりもラブアクチュアリーよ。ラブアクチュアリー観てからクリスマスイブになったらこれ観るって決めてたんだから」
益利「やっぱりラブアクチュアリー面白かったな。良く出来てるよ」
信子「本当に良くできてた!やっぱりこれはスゴいよ。恋愛群像劇って作りだけど、この恋愛群って世代も立場も違う恋を表現してるけど、見直してみて思ったことはこの恋愛群って一人の人生で体験するであろう恋愛を詰め込んでるようにも感じるの。一生分の恋愛シチュエーションを見事に詰め込んだと言うか。子供の片思いの恋とかその義理の父親の妻に先立たれてもまだ忘れられない愛。しかもこの父親が子供の片思いを応援する親子愛とか。他にも職場内恋愛がうまくいくけど、家庭内の問題で最後うまくいかなかったり、言葉が通じない作家とお手伝いの恋愛とか自由業の人とかの恋愛じゃない?あと首相と配膳係の恋愛もあったけど、あれは誰も体験できないように感じるけど、要するに社長と部下の恋愛みたいなものじゃない?あとは親友の新妻への恋心をその新妻に知られる人なんか友達の恋人が気になったことのある人なんかグッとくるエピソードだろうし。なにより面白いのがポルノ撮影してる二人が行為をしながらもどぎまぎしながらもデートに誘う話とか、セックスと恋は別って事をよく表現してる恋愛だと思う。あとは物語通して妙に登場人物に影響を与える老ロックスターよね。結局最後に大切な人がずっと付き合ってたデブでブ男のマネージャーである事に気付く。ゲイ的なものじゃなく戦友的な愛だったり。ただ気になったのがイギリスじゃモテないけどアメリカ行けばモテるんだーって言ってて本当にアメリカ行ったらモテまくって、一緒に美女と帰ってきてその妹をイギリスの親友と引き合わせるエピソードが妙に非現実的っていうかアレは必要だったのかな。ちょっと要らないかなぁって思うけど」
益利「はは、ああ、アレねぇ。あれは女性にはわからないだろうなぁ。アレは思春期童貞の妄想の理想の恋愛だよ。知らない土地に行ったらモテまくってやりまくれるはずだって男は思うもんだ。あのエピソードは男には懐かしくも儚い夢の恋愛さ。当然、友達が良い女を紹介してくれる期待ってのもあるから、あのイギリスで待ってた友達の方の恋愛もあってよかったよ」
信子「はっはーん。なるほど。だから、あの男一人じゃなくて友達もいたのか。棚ぼたで美女が来る妄想恋愛も描いていたのか。あの二人の存在は意味がわからなかったわ」
益利「基本的に恋愛映画って女性側も妄想を描いてるからな。ラブアクチュアリー男女共に体験したか、もしくはそれに近い恋愛を良く描いてるよ。童貞時代の妄想、特にアメリカ行けばオレもモテるはずってきっとイギリス童貞達の妄想なんじゃないかな。それを表現してるんだと思うよ。じゃなければあんなにアメリカ行ってバー行った途端にモテまくるとか他の恋愛に比べると変だもんな」
信子「やっぱりラブアクチュアリーは良い映画だわ。っていうか、この映画クリスマスイブの日だけ限定上映すればいいのに。これよりクリスマスイブに合う映画ってそうそうないでしょ。一年に一度なら何度観ても良い映画だし」
益利「でもこれ見て思ったのは、首相は若い方がいいよな。いやヒューグラントが似合ってるのかも」
信子「ヒューグラント首相だったら何でも許せるわ!」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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