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キャピタリズムマネーは踊るを観てきた

朝刊
01 /10 2010
キャピタリズム マネーは踊る」を観てきた。結構良くできてるんだね。もうネタとしては古くはなってるものの、ああいった当時の感情や状況を映した映画ってのは後々必要になるだろう。また100年後に金融危機が起きたときなどには紐解かれるだろう。基本的には金融関係への悪口になっているが、まあアメリカの金融関係はやり過ぎてたし、それが日本にいては見えてこない部分がしっかりと描かれてるのは良かった。
 アメリカの現状見てて怖いなと思ったのは、なぜポリスが家の差し押さえしてるのかという事だ。あれではまるでポリスは銀行の犬ではないか。もしも日本で銀行の差し押さえに警察がやってきたらこんなに気持ちの悪い事は無いだろう。それに警察が行ったら誰も逆らえないわけだ。しかもその差し押さえもサブプライムローンの欠点である契約書のコピーはあれど原本がないというのに執行してしまう点だ。サブプライムローンは様々な債権を集めて分割して販売してるというという性格上原本がどこにあるのかわからない。と言うことは実は踏み倒しても問題がないということだ。なぜなら、原本を持ってこいと言っても持って来れないという状態になってるわけだから、そんな管理がいい加減な債権者もないし、いい加減な債権者に債務者が返済すること自体おかしいわけだ。日本のようにきっちり銀行が債務者の債権をしっかり握ってれば払わなければならないのが資本主義だが、債権の所有が曖昧という貸し手側の都合で権利関係がはっきりしないものに支払う義務が無いのも資本主義だ。お陰で家を追い出されても家に戻った人達が追い出されることが無くなったりする。しかし、これも政権が交代したからでゴールドマン政権ではどうなっていたかもわからない。無茶な法律を作ってしまうからだ。
 この映画で見ると銀行は金融安定化法案のお金をどこに使ってるかわからないという。確かにその通りだ。本来なら税金なのだから、差し押さえる物件を差し押さえない代わりに税金を穴埋めに使うべきなのに、ボーナスに払ったら怒るのも当たり前だ。資本主義が悪いと言うよりも金融規制緩和の影響だろう。しかも銀行が損をしないようにするからしわ寄せが国民に行くわけだ。いかにこういった事態で出した税金の使い道を国民の為に銀行が使うかという法律が必要なのだろう。
 あとこの映画で面白いのはアメリカの憲法をいじってたことだ。他にもイタリア、ドイツ、日本の憲法も触れていたが、こういった敗戦国は憲法が新しい為に国民保護がしっかりと書かれている。日本憲法もGHQが実験的に世界中の価値観の理想を詰め込んだと言われてるような憲法だし。日本憲法の善し悪しは別としてもアメリカの憲法よりも新しいものであるわけだ。その為にアメリカの憲法の内容が未だ旧世代の価値観で出来てるのが驚きだ。しかもそこには資本主義などは書かれてないというのが面白い。
 まあそんなわけで結構面白かったです。こういうドキュメントをなぜ日本は撮らないのだろうか。一応映画ハゲタカではドラマとして描いたが、本来ならドキュメント映画監督が撮るべきだろうと思う。


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黒崎銀二

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