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歴女とか流行ってるみたいだねの風景

朝刊
09 /07 2009
信子「最近、なに?歴女とかって歴史好きな女性が増えてるとか。それってやっぱり萌えとかも絡んでるのかな」
益利「始めはゲームか何かでそういう萌えで入って、次第に深くハマってるらしいな。物語の武将はみんなカッコいいから、仕方ないんじゃないか?」
信子「うーん。やっぱ家康とか秀吉が人気なのかな。天下とったし」
益利「あー…。その二人はどうだろうな。普通はイケメンイメージの幸村とか正宗とか慶次じゃないか?あとは存在感で信長かな」
信子「そんな風に決めつけるとマニアはコアな方にいくから鼻で笑われそう。マニアは誰も知らないものを見つけたがるから。まあ、そんな武将萌えは良いとして、歴女はその生き様や人生をなぞっては興奮してるんだろうね。会ったことも無いのに」
益利「いいんじゃないか、別に。個人の自由だろ」
信子「あたしはさ、戦国時代という時代だからこそ武将はカッコいいってのは勘違いだと思うんだよね。確かにあの時代は血を流して国や領土を広くしていき、富を得ていたわけだ。その為に力や武器が重要であったし、戦という独特な場であったために軍師という特殊な戦仕事人も出てきたわけだし」
益利「まあ、あの時代は命のやりとりしてたわけだからな。力が強いだけでは出世も難しいだろうし、逆に頭を使って自分の価値を高めていった人もいるだろ」
信子「じゃあ、聞くけど現代では戦国時代的な武将は生まれてないわけ?」
益利「生まれるわけないだろ。戦してるわけでもないからな。そもそも平和じゃないか」
信子「平和?それが違うと思うのよ。あの時代は血を奪い合ってた時代だった。血を奪い合うことを人は止めた。けれども血を奪い合うことを止めた代わりに奪い合いを始めた物がある」
益利「それは俺が教えた事だろ。それはお金だ。人は血を流すことを止めた代わりにお金を奪い合うことにした。それこそ資本主義だ」
信子「そう。人はお金を血の代わりに奪い合うことにしたお陰で血生臭い戦とはおさらば出来たわけだ。しかし、血を奪うことは無くなっても人の命を奪う結果は変わってない。致死量分のお金を放出した人は悲しいけど死んでいくのが資本主義なんだから。ということは、そのお金の奪い合いの最前線は現代の戦場という事になる」
益利「なるほどそれは相場ってわけか」
信子「ちょっと違う。確かに相場も一つの戦場。でも現代の戦場っていうのはお金のやりとり全てを含めて現代の戦場だと思うの。つまりビジネスとは戦そのもの。そして、ビジネスを行う集合体である株式会社は戦国時代の国に当たり、社長とは領主であり、武将はサラリーマン達だと思うの。お金とは通貨であり、兵士であり、戦国時代の血に値するもの。そういう風に見れば、戦国時代の武将がカッコいいんだったら、現代の社長ややり手サラリーマンだってカッコ良くなければおかしいでしょ」
益利「そりゃそうだな。現代の戦は確かにビジネスだ。ビジネスには今もなお新しい戦略や戦局があるし、侵攻もあれば撤退もある。結局人はいつの時代も戦ってるわけだ」
信子「そんな戦国時代とビジネスを重ねて見るとさぁ、ふと思うことがあるの」
益利「どんなこと?」
信子「うん。戦国時代の始めは農民兵士で収穫の時は戦が無かったり、国も数百人規模だったわけでしょ?それが直にプロ兵士を養成したり、国も数百規模から侵略や手を組んだりして、数千人規模になったり、その後には数万人規模の国になっていく。これってまさに現代の企業と重ならない?」
益利「買収や業務資本提携などで企業は大きくなっていくし、昔は小さな中小企業が多かったのが、同業他社が減っていってどんどん大きくなっていくしな。確かに会社も戦国時代の国と同じ道を歩んでる」
信子「そう、ということは会社も戦国時代の会社と同じ道を歩んでいくんじゃないかと思うわけよ」
益利「結局は大きな国になっていくわけか」
信子「うん。きっとどこかが大きな企業になっていくんじゃないかと思うわけ」
益利「でもさ。独占禁止法がある以上、一つの企業が大きくなるってあるものかな」
信子「そうなのよ。独禁法があるから普通の企業は難しい気がする。だけど、一つ自由に大きくなれる企業を見つけたわけよ」
益利「そんな都合の良い会社があるもんか」
信子「世界一の資産家が所有する会社のバークシャーハサウェイよ。あそこは他社の株を所有してるだけだから独禁法関係ないし。株っていうのは現代の城の所有権でしょ。現代では株は血液を生む源。資源の権益が手に入らなくても、その権益で利益を得ている会社の株を持てばいいわけだし。実は資源の権益には価値なんかないわけよ。権益で儲けてる会社株こそ重要なのが現代の戦の要。株を制する者こそ世界を制する。というわけで今天下に一番近いのはウォーレンバフェットということになる。どうりであの人はファンドでなくて会社で資産運用してるわけだと気付いたの」
益利「そういやバークシャーって会社なんだよな。言われてみれば確かに…」
信子「実はさ、グローバル化って世界規格が画一化してるじゃない。昔はあんなに争ってた国という枠組みがどんどん希薄化してる。日本だって複数国家が戦国時代に統一されたように。世界中の価値観が一つになった時に国にこだわる価値がないことに世界中が気付いた時に、次に何に価値があるのか探した時にきっと気付くはずよ。これからは領地ではなくて会社の株だとね。そこからきっと株券戦国時代が到来するはず。まあ共産主義が崩壊した今、実はもう始まってるんじゃないかとあたしは睨んでるけど。そうなった時に、一番優位にいる会社がバークシャーなわけよ」
益利「ファンドもその立場になりそうでも、ファンドって不安定な存在だしな。解散もするし、常に収益を上げるためにリスクも取らないとだし、実は長期投資に向いてない組織だしな」
信子「そうなの。ファンドはダメ。でも一つの産業に注力してる会社も次第に淘汰される。大きくなっていけば、逆風に弱くなるし小さくする判断も難しい。リーマンショックでのアメリカ巨大企業の崩壊がまさにそれ。その点バークシャーはファンドでないから、運用の失敗しても会社株を売られることはあっても、ファンドのように解約金は発生しない。あれはこれからの時代に適合した資産運用法だと思うわ」
益利「バークシャーというかバフェットって改めて考えると恐ろしいほど隙がないよな」
信子「歴女も過去ばっか振り返ってないで、戦国時代を現代に当てはめて世の中を見直してみたら色々見えてくると思うんだけどね。あんたの請け売りだけど、これからの時代は株券という刀を握り、現金という弾を銃に込め、国債という領地を広げ、純金で城を築く」
益利「そして、まず手始めに新興企業という村を獲れ。それから東証一部の国を獲る、か」


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黒崎銀二

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2007年8月31日開設
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