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手堅い投資とは何か?の風景

朝刊
06 /15 2009
信子「…それで結局何買っていいかわからないと来たか、なるほど」
歩「色々見て勉強してるんですけど、どれもいいような悪いような…。もうわからないですぅ。何かいい株って無いですか?」
信子「あー、まあ知れば知るほどわからなくなるのが相場の世界だからなぁ。あたしの感覚はスーパーでお買い得品を買う感覚で株買ってるって言ってもその感覚がわからないかぁ」
歩「スーパーの方のお買い得品はわかりますけど、株はわかりません…」
信子「うーん。困ったなぁ…。あ、そうだ。アメリカの大投資家やファンドマネージャーが鉄板だと言ってた投資法があった…。それなんかどうだろう…」
歩「鉄板なんてあるんですかぁ?それすごいじゃないですか!ぜひ教えてください」
信子「鉄板中の鉄板。人によっては退屈に感じるかもしれない投資法。というかむしろ貯金に近い形だけど、プロのファンドマネージャーがこぞってライバル視しながらも勝つことに苦労する銘柄群。これに勝てたファンドマネージャーは損してても許されるという伝説の数字…」
歩「なんだかすごいですね、それ…。そんなものがあるんですか?」
信子「うん。それがNYダウ工業株30種平均ってやつ。これに勝てるファンドマネージャーってだけで天才ファンドマネージャーらしい。短期的には勝てたとしても長期的なリターンで見た場合ダウ平均に勝つのは相当至難の業らしい。だから、これが鉄板中の鉄板てことになる」
歩「ダウ平均ですか…。でもそんなの買えるんですか?」
信子「まあ、あたし達は日本人だから日本のダウ平均にあたる日経平均でもいいんじゃないかな。コア30の方がいいのかな?でもやっぱり日経だろうなぁ。そんなわけで日経平均を買っていけばいいんじゃないかな」
歩「日経平均ですか。でも日経平均ってたくさん銘柄があって買えないですよ…」
信子「お嬢ちゃん。そこは上場投資信託略してETFってのがあるのよ。ETFの日経225って書いてあるやつがそれだから、これを買い下がっていってもいいし、ドルコスト平均法的に高かろうが安かろうが毎月や毎週や毎日少しずつ買っていってもいいし。何よりETFはいつでも売れるし買えるし、株と同じ扱いだから他の投資信託よりも色々楽ちんだからね。値上がりしたのかどうかもニュースで日経平均の値動きだけチェックすればいいし、これが唯一のお勧めかな」
歩「へえ、ETFなんてあるんですか。それは便利ですね」
信子「便利だし、日経平均株だけ取り扱う手抜きファンドが無くなることもないだろうし、これこそシンプルイズベスト投資だとあたしは思うな。どうせ日経下げればみんな下げるし、日経上げればみんな上がるし、なにより超長期的に見れば日経平均は上がっていくからねぇ」
歩「超長期的には日経平均は上がるんですか?」
信子「日本がバブルになって世界中のお金が流れ込んだりしなければ、インフレを織り込むのと日経平均にはしっかりした銘柄しか組み込まれないから、自然と上がっていく。ちなみにあたしの持ってる資料によると、東証ダウ平均株価の再開が昭和24年5月16日に176円21銭。そして、これを高値に昭和25年7月6日の85円25銭まで下げ続けたらしい…。いやぁ、この『兜町戦史』は役に立つね」
歩「昭和24年に176円21銭ですか…。そこから85円25銭…」
信子「大暴落でもうみんなショックで白髪になってるね、きっと。半値以下だもんねぇ。なんだかさぁ、1万8千円から7千円まで落ちたのって似てるね、これ」
歩「言われてみればそうですね。あ、そんなことよりも昔はそんなに株って安かったんですか?」
信子「当然、まあ戦後だしね。あ、ちなみに昭和25年の安値だとトヨタ22円、東芝20円、松下電産70円、小松制作13円、古河電工28円だって。今の感覚だと桁が二つ違うよなぁ」
歩「それなら私でも買えます」
信子「まあ、そんなわけで超長期的には会社は継続していけば値段が上がっていくわけ。だから日経平均株をパッケージした日経225は一つの投資対象としては魅力的だし、自分は銘柄選択が下手だけど投資したいと思うのなら、ETFの日経225をバカになって買っていくのも賢い投資だとあたしは思う。だって結局日経に勝てるファンドマネージャーはどれだけいるのかってことだしね」
歩「へえ、じゃあ私は日経225を買っていこうかな。あ、信子さんは日経225買ってるんですか?」
益利「はは!こいつがETF買うわけねぇ」
歩「あ、先輩こんにちは」
信子「あたしは日経平均に負けないから!意地でも負けないから!」
益利「こいつは負けず嫌いだからね、まあ俺もだけど」
信子「あんたは買った方がいいんじゃない?日経に勝ててるの?」
益利「…超長期的には必ず…」


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 うお…。同い年で市長かよ…。もうそんな時代か。政治も世代交代か。

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黒崎銀二

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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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