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一人暮らしやマイホームという幻想の罠

朝刊
08 /16 2009
 大学に入ったら一人暮らしだ!やっほい!長年夢見た男の城、マイホーム購入だぁ!あー、気持ちはわからないでもないものの、何かおかしな気がしないか?ちょっと落ち着いて考えてみようか。
 まず、そもそも一人暮らしやマイホームのメリットって何だろう。今まで家族と一緒で本当の意味での自由が無かった。恋人が出来ても家に連れ込むことができやしねぇ、なるほど。地元の大学を敬遠する真の理由がそこにありそうだ。収入も増えたし、狭いアパートよりも広い部屋や隣に気を使わない生活が一家の大黒柱の理想像だろ。なるほど、お父さんたる者マイホームはステイタスなわけね。
 ではデメリットってなんだろうね。まず今までいた家から飛び出して一人で生活すると、新に家賃という定期出費が増えるわけだ。しかも毎月結構な額を持っていかれる。さらに新生活には新しい道具が必要だ。テレビ洗濯機冷蔵庫。それに電気や水道色々出費が増える。一人暮らししなければ増えなかっただろう出費だ。そんな出費、大学に入ったらバイトで稼いで賄うよ!と新大学生は言うかもしれない、実際バイトで賄えるかもしれない。でも、そもそも一人暮らしを始めなければそのバイト代は純粋な収入になってるわけで、家族単位の収益から見ても、
 一人暮らし始めた場合 親の収入+大学生のバイト-大学生の生活費
 自宅から通った場合  親の収入+大学生のバイト
 これだけの差が生まれているわけだ。なんとか家族の収益はプラスであるから、意識はしないだろうがこれが毎月積み重なって卒業までの4年間積み上がると相当な額になるわけだ。その積み上がった額で株を買った場合どれだけの株が買えている事だろうか。小型株ではもしかしたら大株主になれているかもしれない。
 一人暮らしをすれば生活のスキルが身につく。まあそういった言葉も良く聞くけど、そんなしょうもないスキルに対して支払う金額が見合ってないのではないか。しかも親があえて一人暮らししろとまで言う場合もあるが、日本人はいつの間にか裕福になって裕福感のせいで金銭感覚が鈍ってしまったんだろうなと思う。日本の糞高い家賃の部屋を一部屋でも借りることはリスクが大きすぎる。さらに諸々の家電製品も必要になり、物いりにとなり家族単位で見た場合、家電製品がダブってる状態になってしまっている。さらにそのダブった家電が同時に動いてるわけだから電気代も増えるわけだ。
 なぜこれほどコスト的にデメリットの高い子供の無駄な独立を親が簡単に認めるのか?まあ一人でも生きていけるようにという思いもあるのだろうけど、子供の一人暮らしとは不動産業界、家電業界など日本の産業界にとってメリットが多いイベントであり、一人暮らしカッコいい!一人暮らしは魅力的とメディアが気付かないように煽っているのだろう。さらに一人暮らしとは一人で空間を占拠してるわけで、国民総一人暮らしをした場合、部屋の数がかなり必要になりアパートやマンションなどがいくつあっても足りない状態になる。建築業界にとってこんなに良い話はないわけで、どんどん親許から離れることを美徳にしておいた方が経済効果が高いのだ。親はただでさえ高い家賃を余分に支払うことになり、収入のうち家賃支払いが何%を占めているかを知ったら結構驚く親もいるんじゃないかな。
 そんなわけで一人暮らしは金銭的なデメリットの高さを認識しておくといい。家賃なんて支払っても利回りで増えてくる投資ではないのだから。

 そんでマイホームだけど、アパートから家を買って住むってのはいいけど、親の大きな家があってそこから家を買って出ていく場合がちょっと問題がある。核家族化ってやつは仕方なく起きた現象のようでいて、これもさっきの一人暮らしと同じ産業界のメリットがそうさせた現象だろう。極力核家族にした方が家も必要になり、家電製品も必要になるわけだ。焼け野原から豊かな生活を目指していた日本はいつの間にか個人的な開放感こそ豊かさだと価値観を軌道修正されている。年老いた親も子供に迷惑をかけたくないと一人暮らしをしている老人も多いことだろう。個人的な開放感が孤独感に変わっていても、それに気付いても相手に気を使ってしまって別れた家族を再び一つにすることが出来ないでいたりする。さらに長男家族が両親の面倒を見るべきだという固定観念も何かの陰謀だろうと僕は思ってる。長男家族が親を面倒見る二世代住宅などという考えもあるが、家族は多いほど生活コストが低下して、実は家族単位を多くして生活する方がより豊かな生活が出来る。だから、長男が両親の面倒を見るのではなくて、一番経済的にも介護的にも優れた家族構成は年老いた両親とその子供家族全部で一つの大きな家に住んだ方が生活資源を有効に使えるし、食材も余ることなく食いきれるし、介護や育児の負担もみんなで分担できるわけだ。ちなみにこれは新しい考えではなく、むしろインフレバブルを体験する前の日本ではごく当たり前の家族であって、親戚が多い時代はこんな感じだったのだろう。今よりも不便な道具を使っているのにも関わらず今よりも多くの子供がいたのは、時代というよりも家族単位の大きさもあってのことだろう。
 だから二世代住宅なんて小さい発想だと親も子供に苦労かけると思い込んで一人暮らしを選んでしまい、孤独死やオレオレ詐欺など横行するわけだ。それが両親、長男家族、次男家族、長女家族と三世代、四世代、五世代の家族が一緒の家に住むことで生活コストカットと介護育児掃除洗濯の分担による手間のコストカットも出来るわけだ。こうすればまた子供を増やすことが出来る。今のように核家族で子だくさんなど労力が多すぎて無理な話で、少子化など止まるわけがない。
 もう一度大家族で生活すること美徳にする時代がきたのではないだろうか。それぞれの家族がお金を出し合えば、大家族用の家の建築費もそれぞれの家族が一軒づつ建てるより遥かに割安になるだろうし。個人の部屋なんかネットカフェサイズの個室でも充分だし。ただし、一部屋ずつにネットパソコンは使えるようにしておくのが現代版大家族専用建築かな。

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黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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