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現代の美人画の風景

朝刊
01 /16 2012
信子「あれ、何コレすっごい美人だと思ったら絵なの?」
益利「アートコレクター?へえ、絵画の雑誌かぁ。当然だけどこういう雑誌もあるんだろうな」
信子「いやぁ、写実的な絵って徹底的にリアルなのを忘れてたわ。しっかし、絵で超リアルに描かれた美人っていいものねぇ。ほら、他にもこんなに美人画が載ってるし、中には幻想的なのやイラスト的なものまである。こういうのは絵じゃないと表現できないものね」
益利「最近の萌えキャラブームのせいで、女性絵が記号化していってつまらなくなってきたと思った時に写実的な美人絵を見ると結構新鮮というか惹きつけられるな。なんだろ、写実的な絵だと服着てる方がシワとか立体感とか良く描かれてるから逆にエロスというか、魅力的というか」
信子「変態だなぁと言いたいところだけど、それは認めるわ。なんか良いわね、胸のふくらみを本当によく描かれてるわー。あと現代美人画だけあって、女性が現代的というか服装とか今時って言うか、それがまたいいわね」
益利「おい、作家って年齢が変わらないというか年下が多いんだな。やっぱり時代は変わってるというか、若い人にもこういう才能がある人がいるんだな」
信子「こうして見るとやっぱり絵画と漫画は違うのね。特に最近の漫画はディフォルメ化がどんどん進んでるから、萌えキャラとこの美人画ではもう同じ女性を描いてるとは思えないわね。あー、喫茶店とかに飾って欲しいなー、こういう絵。現代の美人画って逆に新鮮でみんな驚くだろうし。裸婦だと過去にもスゴい作品があるから目新しさって無いけど、現代のファッションの女性を写実的に描いた絵って固定観念を壊されるというか、なんかいいね。お金持ってたらこの絵欲しいわー」
益利「いやでも裸婦もスゴいな」
信子「男は女の裸なら何でもいいんじゃね?」
益利「あのなー…。間違ってないな…」
信子「若い作家の絵っていいもんなのね。今度画廊か絵画展があったら見に行こうかな」
益利「美人画ならぜひ!」
信子「これだから男はなー」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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