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カラーバット振り回しての風景

朝刊
08 /10 2009
歩「最近天気悪いですね。突然降り出したと思ったら土砂降りとかですし」
益利「そうだね。こんな調子だと農作物が心配。昔米不足でタイ米で大騒ぎとかあったなぁ」
歩「ありましたねー、そんなこと。うちもタイ米食べましたよ」
益利「へえ。折角だから食べておけばよかったなぁ」

二人で並んで帰ってきて家の玄関のドアを開ける。

益利「ただいまぁー…ってお前っ」
歩「お邪魔しまーす…。ええっ!」

ドアを開けるなり信子が黒いカラーバットを肩に乗せて仁王立ちして睨み付けていた。

信子「……」
歩「ちょ、ちょっと待ってください。私は先輩とはそういう仲じゃありませんからっ!」
信子「……」
歩「信子さん、き、聞いてます?」
益利「お前なぁ…」

益利が口を開いた瞬間に信子は肩にかけたカラーバットを振り上げ、走って益利をバットで殴りつけた。

益利「ぐええ!」
歩「キャー!信子さん!話を聞いてっ!」
信子「……」
益利「歩ちゃん。ダメだ、こいつはもう闇のカラーバットに操られてる。聞く耳なんて持つはずがない」
歩「え、ええ?闇の、カラーバット…?え?」
信子「この闇のカラーバットの力を見せてやる!覚悟しろ!」
益利「そっちが闇の力ならこっちはこうだ!」

益利は玄関の脇から黄色いカラーバットを取り出した。

信子「そ、それは光のカラーバット…。貴様が光のカラーバットの所持者だったのか」
益利「カラーバット使いはお前だけじゃなかったって事さ!」
信子「ふん、しかしカラーバット使いとしてはあたしの方が上だがな」
益利「さて、それはどうだろうな。やるか?」
信子「望むところだ…」

二人はカラーバットで殴り合い始めた。

歩「あ…。あの、あの…。もう何が何だか。ああ…」

ポンポンポンポンとカラーバットで叩く音が続く。

信子「なかなかやるなぁ…。光の戦士よ」
益利「闇の者に負けてやるわけにはいかないからな」
歩「光とか闇とか…。なんなのもう!」

信子がカラーバットを握り直し、益利に殴りかかる。

信子「うおお!日経上げてんのに超割安小型株が上がらないってどういう事だぁ!」ポン
益利「んだとぉ!超成長株だってなぁ、大型株買われるために売られたり買われたりして安定して上がんねぇんだ!」ポン
信子「下げてくれれば買い増せるのにろくに下げねえし、含み益出てるから買い上がって取得単価上げたくねえし!」ポン
益利「超成長よりもV字回復の方が買い材料かよ!買うのはいいが売るんじゃねぇよ!」ポン
信子「だいたい日経上げすぎだっつーの!」ポン
益利「日経上げるのは嬉しいが買ってる株が上がってなきゃ意味ねえよ!」ポン
信子「あたしは少しだけど持ってましたー!ホントに少しだけどな」ポン
益利「こっちだって成長株上がってるっての!ただ材料無しで下がるのがムカつくんだよ!」ポン

呆れた顔して歩が二人を見ていた。

歩「あのぅ…。二人は持ち株の件でストレスが溜まってるからカラーバットでストレス発散してるんですかぁ?」
益利「そんなとこ。いて!今のは効いたぞ!」
信子「ストレス発散しないときついからね。ちょっと顔殴るなっての!」
歩「あのぅ、私、株の銘柄とか知らないから有名な会社の株買ってみたんです。そうしたら、今儲かっててどうしようか相談しに来たんですけどぉ…」

ポンポンポン、ポコン…。

信子「歩ちゃんは大型株買って儲かってるわけ?」
益利「なんてこった…」
信子「世の中素直な子がうまくいくように出来てるのよ、きっと。あたしみたいなねじ曲がった女はずっと幸せになれないんだわ…」
益利「つーか、俺達ただのピエロだな…」
歩「いえ、あの私はたまたまよく知らないから知ってる会社買っただけですから」
信子「あー、その感覚大切だわ。あたしみたいにみんな知ってる会社になると余計な考え方で買うから、日経総上げの時には指しゃぶってるわけよ。歩ちゃん、その感覚を大切にしなさい」
益利「とりあえずカラーバットは片付けようぜ」
信子「…そうね。争いって虚しいものね…」
歩「私もカラーバットで殴り合うようになるのかな…」
信子「その時は赤がいい?それともピンク?」
歩「遠慮しますっ!」

酒井法子容疑者 覚せい剤使用「昨年夏、主人に勧められ」
 すごい手際の良さに感服するわ。反応無しで初犯の出頭なら執行猶予つくな。逃亡といっても指名手配になったわけでもないから、知らなくてテレビで見て驚いたの言葉は効いてくるし。全てが完璧なんだけど、よっぽどいい弁護士でもついてるのか。さすがにこれは検察に同情するな。

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黒崎銀二

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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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