信子「え？え？マジで？良い物見つけちゃった」
歩「何か良い物でありました？」
信子「へっへーん！じゃじゃん、見てよこれ。バッファロー６６の中古DVD見つけちゃった」
歩「バッファロー６６？ですか？それって有名な映画なんですか？」
信子「ああ、そうね。普通は知らないわよね。ヴィンセントギャロとクリスティーナリッチが共演して一部で評価されたB級映画なんてね…。これ一時期結構映画好きには話題だったのよ。あたしももう内容忘れちゃったけど」
歩「へえ、でも１７００円くらいって中古DVDにしては高くないですか？」
信子「確かに高いけど、アマゾンじゃもっと高いと思うよ。新品だったら一万超えてると思うし」
歩「ええ！最近じゃ映画DVDも千円で売ってる時代なのに」
信子「ホントよね。だからこそ、中には数が出てなくて値段が上がる奴もあったりするわけよ。あ、ちなみにクリスティーナリッチってアダムスファミリーの長女役の子よ。ウェンズデイって名前の」
歩「あー…。ああ、アダムスファミリーですか！懐かしいですね。あれですよね。私映画館で観ましたよ！確か笑わない女の子で三つ編みしてた…」
信子「そう、それそれ。ちなみにこのバッファロー６６もプレミア付いてるけど、実はアダムスファミリー１の方のDVDなんてもっと破格なプレミア付いていて、この間ツタヤでレンタルDVD探したけど無かったわ。アダムスファミリー２はあるんだけどねぇ。あっちは本物のレアモノよ」
歩「へえ、そうなんですか。２はあっても１が無いって事もあるんですね」
信子「一応昔にDVD出てたんだけど、それ以降再販無いのよね－。まあ、そんなわけで何かとDVDがプレミア化するのがクリスティーナリッチの宿命というか。あたしはこの子好きなのよねぇ」
歩「へえ、アダムスファミリーのウェンズデイがちゃんと女優として活躍してたんですね。知らなかったです」
信子「ハリウッド俳優ってのも色んな作品に出ててその辿った道って結構面白いものよ。それにしてもクリスティーナリッチって色んな作品に出てるけど、メジャーなのって無いわよねぇ」
歩「でも良かったですね。そんなレアなDVD見つかって。私なら全然この映画に価値があるなんてわからないですし。他の人もこのDVDがあることを見つけても買わなかったって事はその価値がわからなかったって事ですよね。それがわかるってスゴいですよ」
信子「まあねぇ。でも価値がわかるってのは逆にレアモノを見つけたら買わないといけないわけで、見過ごされた物が多ければお金が飛んでいくわよ…。手持ちが少ない時にこういうの見つけたくなかったわ。ああ、ガソリン代が…」
歩「そう言えば、さっき結構服買ってましたよね…」
信子「こんなことなら服を返品してきたいくらいだわ」
歩「服よりバッファロー６６の方が大事なんだ…」