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厄払いに黒いブーツの風景

朝刊
11 /14 2011
信子「はあ~、今年は何やってもダメダメで裏目裏目。まるで自信喪失したアカギの鷲巣様のよう。そんなわけでここは一発気合い入れる為に黒いブーツよ」
益利「ブーツねぇ。履き物でそんなに気分が変わるもんか?」
信子「バカじゃないの。気分は靴で決まるのよ。バカなの?死ぬの?」
益利「そんなもんかねぇ」
信子「じゃあ、お前も黒いブーツ買ってみ。履けばわかるから」
益利「ブーツねぇ。高いんじゃないのか?」
信子「そう言うと思って連れてきたのはチヨダ!」
益利「チヨダ?ああ、シュープラザか」
信子「ここの在庫処分ブーツが安いから、チェックしてたのよねぇ」
益利「そんなもんかねぇ。へえ、ブーツって言っても数万円からと思ってたら割と安いんだな。四千円くらいからあるのか」
信子「どうよ。ちょっと履いてみ?気分が変わるから」
益利「ふーん、どれどれ…。お、おお!確かに足下がブーツになると気分が変わるな。なんか強くなったような気分」
信子「それよ、それ。それこそブーツの醍醐味。どうよ、いいでしょ?」
益利「確かにいい。なるほど女の子がみんな履くわけだ」
信子「冬はあったかいしねぇ。カッコいいし、一石二鳥でしょ」
益利「でもブーツだけ買うと服が似合わないよな」
信子「まず足下を決めると自然と服を決めたくなるでしょ。オシャレは足下からよ」
益利「女の子のブーツ姿はよく見るけど男でブーツってあまり見ないよな。どういう格好がいいんだろ」
信子「なんでも似合うとあたしは思うけどねぇ。むしろスーツ姿にブーツがいいと思うけど。戦闘態勢みたいで」
益利「スーツにブーツって」
信子「あんたみたいなサラリーマンじゃない人はそれくらいの方がいいわよ。とりあえずブーツ履けば草食系的な精神状態からちょっとは変わるでしょ」
益利「確かになぁ」
信子「これとスーパーで安売りしてる爺さんが履きそうな靴があるじゃん?あれと履き比べてみれば気持ちの変化が良くわかると思うよ。それに服はしっかり決まってるのに靴がしょぼいとちょっと残念だなぁってあるじゃない。やっぱり靴は重要なのよ」
益利「前は靴なんか履ければいいよと思ってたけど、これ履いてみるとあんなのには戻れないよなぁ」
信子「案外みんな靴はしっかり見てるものよ」
益利「うーん。よし、このブーツ買った!」
信子「はい、毎度あり~。あ、ついでにあたしのも買ってよ。ちょっと今持ち合わせが~(棒)」
益利「それが目的か。俺をここまで連れてきた」
信子「新しい世界を見せてあげたんだから、こんなの安い安い。世の中情報をタダって思う奴は死んだ方がいいって教えてくれたのはあんたじゃないの」
益利「あー、まぁ。わかったわかった」
信子「やったー。あたし赤いブーツが欲しかったのよねぇ。赤って相場的に縁起が良いじゃない」
益利「ブーツっていいなぁ」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ええ、フィクションです。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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