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映画もしドラを観たの風景

朝刊
06 /13 2011
信子「はぁ…。あー本当につまらなかった。何あれ…」
益利「何ってなんだったんだろうな、あれ…」
信子「あたしは生涯これ以上つまらない映画を知らないわ。人生ワースト一位をダントツで更新したわ」
益利「もう途中で立ちたかったぞ、俺は。どうしたらあんなに退屈で変な物語を作れるんだ…」
信子「なんかヒットしたような作品のエッセンスを妙にくっつけて、なおかつ変な演出というか物語にして、全体的に安っぽさが漂いつつ、あーもう形容しようがないわ。今まで観たことのない傑作を表現して伝えるのが難しいのと同じように今まで観たこともない大駄作を表現するのも難しいわね。とりあえず、お金を出したことに後悔するというか、いえ、お金を払わないテレビドラマの方が全然マシというか。もうなんだったの、あれ」
益利「金払ってテレビドラマより酷いものを見せられるとは思わなかったな」
信子「どんな評判の悪い映画でも面白がれる自信はあるけど、これは無理よ。もう、本当にお金返して欲しいわ!」
益利「株で損したのとどっちがキツいかな」
信子「株で損した時は、自分で儲かる可能性に賭けてるわけでしょ。その読みが外れて損する分には納得するけど、映画ってもうお金払ってしまってリターンが無いわけじゃない。と言うことはもう損失は確定しているわけで、あとは映画の内容によってどれだけ損失を自己満足という形で取り返すか、もしくは支払った額以上の満足を得るかが重要じゃない?満足感が一万円以上あれば金額ではなく満足感敵に大儲けだけど、この映画はまるでそれがないし、なんつーか観て損したというか観なければ良かったという金額的な損失だけでなく、満足感もマイナスなのよ。金額で千八百円の損失と映画を観た満足感が一万円分の損失だったりすると、千八百円払って一万千八百円の損になるわけよ。えーっと話してて、自分がどれだけ損したかが良くわかったわ。この損失感は千八百円以上だと思ってたけど、本当にそうだったとはね」
益利「まあ、人生において最悪な物を知ることも重要だよな」
信子「映画のサブプライムショックね…。これを下回る映画が出てこないことに日本映画界に期待するわ」
益利「出なかったら出ないで俺たちはものすごい歴史的な駄作を観たことになるな」
信子「日本邦画の最安値作品を知ってこそ価値のある作品がわかるってものよ」
益利「この後だったらどんな映画も面白いさ」
信子「この次に観た映画がこれより酷かったら映画がトラウマになるわよ…」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ええ、フィクションです。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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