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ウォールストリートを観てきたの風景

朝刊
02 /07 2011
信子「ゴードンゲッコーイズバック」
益利「はいはい」
信子「やばい。カッコいいなぁ。マイケルダグラス、いやゴードンゲッコー。それに憧れて娘のウィニーと恋人で主人公の…。あれ主人公の名前なんだっけ?ルーやブレトンやジュリーの名前はインパクトはあったけど、主人公の名前ってインパクトなかったなぁ」
益利「言われてみれば。ジェイコブだっけ」
信子「しかし、ゴードンゲッコーの出所してからの地味な著名人としての活動と、復活してからの変貌はさすがだねぇ。やっぱり成功者は綺麗なスーツを作ってオールバックよね。あれはカッコいいわ」
益利「俺はゴードンゲッコーが部屋にチューリップバブルのチャートを飾っていたのが気に入ったな。あれはいい。バブルの始まりはチューリップの球根だからな」
信子「あたしはモラルハザードの説明の違いが好きだったな。まあしかしゴードンゲッコーは復活したら11倍に膨らませたんだからすごいよねぇ。本当に憧れるなぁ」
益利「同じようなリーマンショックをテーマにした映画でも日本のハゲタカとウォールストリートとの空気の違いが面白いよな。向き合ってるのは同じ数字を睨んでるのに、それに絡む問題がまるで違う。日本の相場では雇用だの買収されるだのと株を発行してる側の企業が目立つけど、ファンドはどこか後ろ暗さがある。だけど、アメリカでは堂々と金を儲けているが、上には上がいると思い知らされるから、さらに上を目指さないといけない。株を発行してる企業のことは触れることもないわけだ。もしもウォールストリートのノリで日本の映画をとったら非難囂々になりそうだな」
信子「日本であれやられたらアレルギー反応的な事が起きそう。そもそも株や投資に関しての知識がまるでないもんね。ウォールストリートもあれはアメリカだからと納得しちゃうんだろうね」
益利「相場にはアメリカも日本も関係無いんだけどな。みんな同じ数字を睨んでるわけで。ある意味日本の投資家はそう言った後ろ暗さがある分不利なのかもな」
信子「株主と労働者は本当は同じなのに、経営者が労働者に株主がうるさいんだ!株は損するから買うな!と言って線引きしちゃってるからね。本来、労働者は賃金の中から少しずつ投資していき、投資家になっていくのが正しい資本主義なのに」
益利「無理無理、社会主義の学校を卒業してからも社会主義の学校に勤めてる教員ばっかりの教育と、社会主義の学校を卒業して社会主義の公務員である官僚になった人間が教育してるんだから、資本主義なんて自分で学ぼうとしなければ理解できるわけないから」
信子「アメリカじゃ大臣に民間人が入るからねぇ。大違いだわ」
益利「まあ、それはそれで問題はあるけど、社会主義的な考え方にはならないわな」
信子「そういえば、スポンサーのカモが中国人になってたね。昔ならああいうのは日本人の役割だったのに」
益利「なんか本当に色々と昔日本人がやっていた役割を中国にもっていかれた感じがするな」
信子「でもそれってそのうち何年か後には中国人では無くなってそうじゃない?何かの暗示に見えたりする」
益利「次はインドかブラジルか。それともまるで違う国か」
信子「ウォールストリート3があった場合、では次のスポンサーのカモはどこの国かって空想するとちょっと未来が見えそうね」
益利「きっとその頃は中国じゃなくなってるんだろうな」
信子「まさかの日本とか」
益利「無いだろうなぁ。そろそろ今デモで盛り上がってるアフリカ大陸辺りでスゴい国が生まれたりして。国が色々無くなったり出来たりするだろうけど」
信子「今アフリカは日本で言うと戦国時代よね。もしかしたらアフリカにも信長や秀吉や家康が出てくるのかも」
益利「そうなると投資先となると難しいよなぁ」
信子「あ、今思うと本能寺の変って、織田バブルが弾けた戦国時代のリーマンショックじゃない?」
益利「言われてみればそうとも言えるかもな」
信子「戦国時代ってお金ではなくて血をやりとりした資本主義よね。流血主義というか」
益利「血を流さなくて言いように、お金を代替して戦ってるのが資本主義だからな。まあ金が無くなったら死んでしまうところは替えようが無いけどな。現代人は血を流さなくてもいい代わりに金を流してる。それに気付いてないから、無駄に出費をしたり、無茶な投資をしたり、借金をしたりするんだ。血を無駄に流したり、血を無駄に預けたり、ましてや血を借りるなんて想像すればどれだけ恐ろしいことか良くわかる」
信子「レバレッジなんて聞こえはいいけど、自分の血を担保に何十倍もの血を借りますか?って聞かれた絶対に断るよね。失敗したら、自分の血では完全に返しきれないし」
益利「だから金で人は死ぬんだ。金を物と勘違いしてるから。金は血液だ」
信子「戦国時代の兵士数をお金にして見直せば色々見えてくるよねぇ」
益利「織田バブルの始まりは桶狭間か」
信子「バブルは必ず弾ける。それは織田信長も例外ではなかったわけね。でもゴードンゲッコーは帰ってきた」
益利「資本主義は血ではないから、死ななければ何度でもチャンスはある。寿命がある限りはな」
信子「ゴードンゲッコーが刑務所で教えられた事ね。金よりも時が大事だと」
益利「そうだよなぁ。時は大切だよな。気が付けばもう三十代。次は四十代かぁ」
信子「あ、ヤバい。出来れば三十代で大きくなりたいけど、もう十年もないのか。ああ、ヤバいなぁ」
益利「資産を増やすにはバブルに乗るのが早い、か」
信子「ゴードンゲッコーの言葉ね。まさにその通りだわ。でもこれからのバブルって何かなぁ」
益利「難しいよなぁ。今バブってるのは中国と商品か」
信子「中国と商品ねぇ。なんか新しい産業って無いのかなぁ」
益利「それがわかったら苦労しないよ」
信子「そりゃそうね」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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