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価格は「需要」と「供給」、それに「人気」

朝刊
11 /03 2010
 久しぶりに目から鱗が落ちる記事を読んだ。滅多に証券会社のブログなんて読まないが、ふと読んだエース交易のブログ記事「希少でも、誰も買わないものは・・・」を読んだらさ、凄いことが書いてあった。
 価格は需要と供給が決める。それはとても基本的なことだし、当てはまることは多い。よく需要曲線や供給曲線の図を思い浮かべるだろう。しかし、世の中にはこの教科書的な理屈が当てはまらない事が多い。需要と供給の関係では、供給量減れば自然と需要が上がり価格は上昇する。当たり前のような気もするが、しかしその通りではオンリーワン商品と言うものは供給量が全く無いのだから、全て高値で無ければおかしいことになる。しかし世の中そうはなっていない。下手くそな手作り人形が例え一品物でも高値がつくわけがない。それは例外というのは簡単な事だが、イレギュラーな事を全て例外で片付けていたら理論その物がおかしいことになる。そんな長年悩まされていたその答えがこの記事に書かれていたのだ。
 この記事を書いてる人と話した投資家が言っていたことらしいのだが、どんなに数が少なくてもレアな物でも人気が無ければ値段は上がらない。反対に市場に大量にある物でも人気があれば価格は上がっていくと言う。買い手が価格を作るのであって売り物の量は関係無いのだ、と。
 要する需要増が価格上昇をさせるのであって、供給量の少なさは価格形成には関係無いのだ。逆に価格上昇が供給量を上昇させるが時間的にズレが起きる。
 まず価格には需要ありきだということだ。そして、その価格が供給を増やす。需要供給曲線の図を見ていると、供給量が減れば価格が上がるように錯覚してしまうが、よくよく考えれば供給量が少なくても価格が安い物などいくらでもあることに気付く。それはその商品が少なくても人気が無いからだ。人気のない物はどんなに供給量を絞っても値段は上がらない。当たり前の事だが需要供給の常識に囚われてしまうとその当たり前が例外だと思ってしまう。この記事の人が言っているように、価格の上昇には供給側にはなんの決定権が無いのだ。価格を決めるのはただただ需要のみ。これは重要な事だ。価格は需要が始まってから供給の問題が発生するのであって、供給側が需要も無いのに絞っても価格は上がらない。さらに供給側は需要につられて供給量を増やすが、需要側は供給量が充分になるまで時間はかかるし、供給量が増える前に需要は激減したりする。○○ダイエットなどの需要もそうだろう。一時期一気に需要は増えるが、供給量と関係無く需要は冷めたりする。では供給量を下げたところで価格は上がるとかと言えば上がらないだろう。供給には価格決定権がないのだ。
 これを理解すると、割安放置株の理由が全て理解できる。割安株には売り物がまるでない物もある。供給量が激減してるのにも関わらず価格は高騰しない。売り値と買値が乖離してるから、気まぐれな買い手と気まぐれな売り手がたまに出ると価格は乱高下する。しかし、高騰という事にはならない。なぜか。それは需要が無いからだ。需要が価格を決定する以上、供給量をどんなに絞ろうが価格は上がらないわけだ。そんなわけで割安株がなかなか値段が上がらないのはそんな需要が増えるまで待つ必要があるからだ。それに比べて、人気のある株は多少の材料でも上下にしっかり反応する。需要が存在する以上、価格が動くわけだし、どんなに売りものが多くても、需要があれば価格は上昇していく。
 まとめると、価格を決定するのは需要>供給であり、供給はその需要に振り回されてるだけにしか過ぎない。
 そう考えると商品を売るのはまず何よりも需要を作る事が需要であることが良くわかる。価格を上げようと真っ先に供給量を絞るのは愚の骨頂だ。むしろ供給を絞ったために需要が増えた時には売り物がないという事になりかねない。価格を上げたいのであれば、供給をいじることではなく、まず需要を生み出すことだ。

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黒崎銀二

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