何かとルパン三世と言われるとカリ城が言われるが、それもこれも赤ジャケルパンの完成度があってこそだ。とはいえあまりにも完成度が高く面白くて当然な為に赤ジャケルパンは面白いと改めていう事がおかしいくらいだった。でもこれだけ時間が経ってみれば、もう一度赤ジャケルパン、アニメシーズン2を評価し直してもいいんじゃないだろうか。当然ルパンと言えば赤ジャケが定着したのはこれだし、ルパンのテーマが生まれたのもこの作品だ。不二子のデザインが濃茶のロングヘアーになったのもこの作品だ。ルパン帝国が無くなったのもこの作品だし、顔のデザインもしっくりくるのはこの作品のルパンだろう。改めて見直してもシーズン2のルパンの顔デザインは完璧だ。映画では色々とデザインが変わってきたがどれもしっくりこない。それはこのルパンが完成度が高いからだろう。
それに山田康雄ルパンの言い回しやアドリブのような語尾や適当な言葉が芸術的。しかも一話一話の脚本も外国を舞台にしたりと海外旅行もまだ憧れの時代によく毎週書いたなぁと思えるほどよく出来てる。58話「国境は別れの顔」などは次元がソ連のプリマと亡命する話だけど、かなりハードボイルドでオチまで素晴らしい。こんなに全話すごい完成度のアニメが他にあるだろうか。しかもこれが155話あるんだから凄い。
一度アニメ業界はこのルパン三世シーズン2を見直したほうがいいんじゃないだろうか。こういうのが見たいんだよ。