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ITを使った選挙方式を考案

朝刊
06 /16 2016
 日本の現行選挙の問題はなにより人材不足に尽きる。とにかく立候補者が弱いし、皮肉で立候補するような奴に投票したくないとあるようにこの国では立候補する奴はなんらかの問題を抱えてる人間である事が多い。有名人以外でアピール出来るのって結局学歴だし、学歴で選ぶと今話題の東大法学部みたいのが出てくる。そもそも文化系有名人も元は学歴を信用に成り上がってるわけだし。
 そこでもう立候補そのものを止めてしまおう。選挙期間が始まると同時に選挙区で投票権のある人は同時に候補者になるとする。選挙期間に誰にでも投票できるわけだが、投票するとその人は候補者である権利が無くなるとする。投票することにより、被選挙権が無くなるのでその人には投票できなくなる。選挙に行く人は自動的に候補者であることをやめる事になる為に、間違っても政治家になりたくない人は自発的に投票に行くようになるわけだ。選挙にいかないという選択肢は無くなる。行かないという事は候補者であり続けるわけだ。
 投票された人は自分の一票と投票された数が自分の持ち票になるが、何票投票されたかは開票されるまでは公開されない。それがわかると選挙期間に色々な取引が起こりかねないからだ。そして、投票された人がそのまま投票しなければ開票時に候補者として得票数が確定する。しかし、選挙期間に他の誰かに投票すれば持ち票がそのまま投票した相手に移動する。持ち票が多くなる人から投票される人が自然と獲得数が多くなる仕組みだ。大統領選挙の選挙人の応用で、直接立候補者に投票するシステムだと有名人が有利になるが、このように誰でもいいので投票できれば人望の多い身近な人に票が集まり、その人望のある人が認める人がより票を獲得できるわけだ。仮に選挙期間が一週間とした場合、身近な信頼できる人に初日に投票したらその票は信頼できる人に渡り、その人がさらに信用できる人に投票すればより信用できる人物に票が回る事になる。
 ただシステム上、これはITによる管理が必要で、早めに投票してしまった人には投票できなくなるので信用できる人でもその人が投票した後では投票できなくなる。投票先は投票画面に検索窓で検索して探す方式が良いだろう。名前を入力してヒットした名前に投票ボタンを押す。しかし同姓同名やひらがなで検索した場合に該当者が複数名いた場合は年齢が表示されて該当者の方に投票する。年齢も同じ人がいた場合は住んでる大体の地区名あたりが表示されるようにする。
 選挙期間に投票しなかった人の中で一番得票数が多い人が、当選者になるが立候補制ではないので当然断る事も出来る。断った場合は次点の人に権利が移る。とは言え何万もの票を集まった人はその数字の圧力には勝てないだろう。
 このシステムでは投票に遅れた人は投票先が無くて困ることになる。友達が全員自分に投票してしまった場合、投票先の友人が全員候補者では無くなってしまった時だ。その時のために立候補者がいる。とはいえ今の選挙の立候補者とは違い、立候補者はただ単純に投票先の検索窓とは別に検索しなくても表示されるようになるだけだ。検索相手がいない人はこの立候補者に投票すればいい。そうすれば自ずと候補者から外れるので遅れて投票に来た人や知り合いに入れたくない人は立候補者に投票すればいい。立候補者は当然投票が出来ないようになる。投票は自分に入れるわけだから、この選挙方式において立候補した人は投票する必要がないからだ。そして、立候補にはお金を払うことになるが、それは投票画面の立候補者リストの順番決めにお金を使う。立候補リストは入札額の順番によって並ぶことになる。一円でも多い人が立候補リストの上になるようにすれば、絶対に当選したい人はこのリストの入札で結構な額を入れることになる。
 この選挙方式になれば、親から子供に代替わりするのは親が票を集めた後で子供に投票すればいいし、再選するのも簡単ではないが、望まなくても続けざるをえなかったりもする。今のようにコンピュータが当たり前の時代にはこういった新しい選挙方式への変更もいいのではないだろうか。これを一例に他にも各々が思う現代的な投票方式を考えてみるのも面白い。選挙のシステムははるか昔からのやり方だし、何よりも外国が発明した民主主義の仕組みを真似しただけだ。そろそろ日本からオリジナルで新しい民主主義の投票方式を編み出していくのもいい時代だろう。この方式になれば政党がどういう意味を持つのか興味あるし、有名人や二世などがどうなるのかも気になる。
 ライアーゲームのような感じだが、そもそも選挙などはゲームなのだ。まさに人望を計る人望ゲームともいえる。人の作ったゲームシステムを崇高なものだと受け取ってばかりの日本だが、そろそろ日本の選挙の欠点である候補者候補の選別を発明する必要があるだろう。

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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