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硫黄島からの手紙見た。

朝刊
03 /03 2016
 硫黄島からの手紙と父親たちの星条旗をとうとう見た。かなり昔に買ってあったけど、どうにも内容重そうだし両方一緒に見ないと意味ないだろうなぁと思いながらも何年も寝かせてあったDVDをやっと手につけた。まあ、ここのところ史実系映画見てたので流れで。しかし、この二本凄いね。しかも監督がクリント・イーストウッドってんだからもっと凄い。硫黄島からの手紙なんか日本人監督が作った映画に見えるし、それと舞台を同じくしてアメリカ側からの硫黄島にまつわる話が対になってるってのが凄い。しかも星条旗の方はアメリカ側のハッピーな話かと思ったら、硫黄島に星条旗を立てた写真がアメリカにおいて一つの起爆剤になったようで、しかもその写真も旗を立て直した方の写真だったりと色々あったらしく、写真に写って英雄扱いされた兵士の不幸な末路とか色々重い。手紙から見るとよくある切羽詰まって追い込まれる日本兵映画だけど、星条旗から見るとアメリカ側も物量はあってもさすがに金銭面がきつかった事がわかる。その為に硫黄島に苦労して立てたように見える写真でアメリカ国内が盛り上がり戦時国債が売れて戦争を続けたようだ。とするとまあ、日本がアメリカ本土まで攻めるのは難しくても日本の富を全部吐き出してまで戦った結果、アメリカが金欠にまで追い込んでたわけだから、もう少し凌げばアメリカは攻めるのを止めていたかもしれないシナリオがあったわけだ。何十隻もの艦隊は見栄えは迫力あるけど、コスト面で考えたらとてつもない額がかかってるわけだし。
 あと手紙では玉砕したがり幹部に意味ないと言われた栗林中将の洞窟作戦が星条旗側ではかなり効いてたのがわかるのも面白い。上陸する浜辺で総力戦してたら即効で終わってたんだろうなぁと思うと戦略ってやっぱり重要だと気づく。あと手紙側ではアメリカと友好的だった時のことを栗林中将の思い出で描かれてるけど、案外第二次大戦においてアメリカがどちら側につくかというのは微妙だったわけで、ナチスがユダヤ迫害をしてなかったら歴史はどうなってたんだろうと思う。赤狩りまでして、さらに戦後冷戦までしていた共産主義嫌いのアメリカが共産主義国と同じ側についたんだからそこらへんの流れとか調べると面白そうだ。映画チャーリーでもチャップリンはナチス嫌いだったけど、ナチスの人間がアメリカに来てたみたいだし。もしもヒトラーがいなかったら歴史はどうなってたんだかと思うくらい、実は風向きが違えば日本とアメリカの関係も違ったんじゃないだろうかと思える。ただ天皇万歳で連戦連勝し続けてる日本ってのもちょっと怖いものもあるけど。
 とにかく技術物量で勝っていたアメリカだけど、徹底した資本主義であるアメリカは国債が売れなきゃ戦争が続けられないというシビアな環境もあって、ある意味そこが唯一の弱点だったのかも。本土攻撃されていたらアメリカもわからないけど、アウェイ戦において国民の財産を強制徴収してまで戦争続けないだろうし。
 あと星条旗の英雄達の国債売りツアーのパロディはキャプテンアメリカの映画でもやってたよね。キャプテンアメリカが国債の宣伝するシーンがあったはず。この映画二本は対で両方見るのがいいね。いろいろ考えさせられる。

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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