チェ・ゲバラの人生を描いたチェ二作。映画で見てDVD買ってあったけど、なんか観ずにおいておいたわけだけど、キューバとアメリカの国交も回復しそうだし、久しぶりに見ることにした。てか二の足を踏んでいたのは二作合わせるとかなり長いってのもあった。前編の28歳の革命ではキューバ革命時代のゲバラでどんどん革命が成功していくのに対して、39歳別れの手紙ではキューバ革命後にボリビアの革命に向かうものの色んな事がうまくいかずに失敗して追いつめられてしまう。ゲバラという人物を知るにはいい映画だろう。しかし、これ2008年なのか。日本は2009年らしいけど、公開後すぐ観たから2009年か。もう7年経ってるのか。なんか凄いな。
それにしても公開当時観た時に、今から思えばだけどまるっきりわからなかったゲバラの国連での主張がこの歳で見るとなんとkなく言いたいことがわかるようになった。昔は資本主義と民主主義は完璧なもの、うまくいかないのは修正していけばきっとよくなると思っていたからだろう。ゲバラの主張がまるで理解できるわけがない。資本主義と民主主義に関してこの映画以降世界情勢が色んな物を見せてくれたお陰で、資本主義だからこそ出来なくなることや民主主義も扇動に乗りやすい人も投票できるわけで流れで決まったりする欠点とか、今のアメリカ大統領選こそ民主主義の恐ろしさを表現してる。
ゲバラの土地は耕した人の物だという主張は凄く正論であるし、土地に所有権があるために日本は相続で所有権が複雑化して誰もいじれない土地になったりする。ゲバラの耕した人の物という考え方なら大地主は現れない。一人で大きな土地を耕すことが出来ないからだ。当然頑張って広い土地を耕していてもだんだん年齢に応じて耕す土地は小さくなるだろう。そうなればその小さくなった分を若い子が耕して自分の畑にする。今の日本の宙に浮く土地の所有権を見ると土地を所有するシステムはもう少し考える必要がある。とは言えいい方法なんてあるのかどうなのかわからんけど。
結局ゲバラの主張を見て資本主義と民主主義を脇において国のシステムを考えようとしても難しい。単純に独裁政権と共産主義がいいというわけでもないし。民主主義も日本の比例名簿にも名前を載せて保険をかける事が許される選挙が民主主義と言えるのか。本当にここらへんは難しい。