レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞取れそうだったと噂のアビエイター観たんだけど、ものすごく面白かった。なにより170分あってもそんなに長く感じなかったし、個人的にマーティン・スコセッシ映画っていい映画だと思うけど、テーマの重さとかでちょっと苦手意識あったけど、アビエイターはそんなテイストが見事にハマりまくって気持ちいいくらいだった。というかこれが実話というかハワード・ヒューズすげーよ。飛行機と映画に関してはスティーブ・ジョブズ並にこだわり、企業買収に関してはイケイケ時代のホリエモンのようで、討論では隙がない。表に出る人間としては超人ではあるけど、個人としてはかなりの欠陥を抱えてるのが人間らしい。しかも正気でないところもディカプリオは演じてるし、演技力は歳とともに伸びるが若さは失われていく。そういった意味では演技力と若さが一番充実してる時に作った映画だろう。ディカプリオすげーとは思うが主演男優賞と作品賞逃す意味がわからないと思って調べてみたら、第77回アカデミー賞の作品賞はミリオンダラー・ベイビーだった。確かにこれは難しいなぁ。アカデミー的にはミリオンダラー・ベイビーの方がテーマが重いって感じかもなぁ。どちらもいい映画で間違いないけど、ある意味不幸なもんだ。
とは言え、ミリオンダラー・ベイビーは女性主人公でディカプリオとは競合しない。ではディカプリオのオスカーを阻んだのは何かというと、なんとレイチャールズの人生を映画化したレイのジェイミー・フォックス。確かにあの主演は凄かったが、主演だけがとにかくすごい映画だった。まさにディカプリオの椅子を狙い撃つといった感じ。他では録音賞を獲ったくらいのもので、そんなに目立つところはない。まあ、アビエイターとミリオンダラー・ベイビーというツートップがあってはこの年でアカデミー賞とるのは相当なもんだろう。アカデミー賞逃した傑作映画というを見つけ出すのも面白い。ディカプリオ運がなさすぎ。対抗馬が女性主人公だったのに他の作品で主演男優だけ凄いのが出るとか。まあ、なんにしてもアビエイターは本当に面白かった。