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セッション観てきた

朝刊
05 /15 2015
 セッション観てきたけど、TBSラジオヘビーリスナー的には面倒な作品ではある。TBSラジオの映画評論家の大家である町山さんと陽気でヤバゲなジャスおじさんこと菊池さんがネットで論争を起こしていて、タマフルの宇多丸さんもコーナーで批評することになるという面倒な作品。セッションに関しては紹介コメントで町山さんと宇多丸さんは絶賛し、逆にジャズミュージシャンの菊池さんが憤慨するという事態。なんか面倒くせえ作品だな。
 事の顛末はこのサイトで見てきた。つーか菊池さん長い文だけどラジオの口調で話してる抑揚が伝わってくるのが凄い。これまんま声で言ってくれたら面白いのにとラジオ番組と同じ調子の話をとにかく読みまくる。しかも返信もさらに長いのが笑える。
 まあ、個人的にはセッション観て面白かったけど、なんか引っかかる部分が菊池さんが説明してくれた感じ。なるほど確かに言うとおりだと思うことばかり。特に返信の監督が音楽で救われなかったからだという部分はまさにその通りだと思った。あの映画は最後まで誰も音楽で救われていない。愛とよりもヘイトが強い終わり方というか全体的に音楽愛が見えない。あと町山さんの格闘映画だという表現と菊池さんの始めに一発ガツンとかました映画という表現は似てるようでどちらかというと菊池さんの評の方が的を得てる。まあ、個人的にはバードマンはそんなに刺さらなかったけど。
 個人的に映画とは鍵だと思ってる。心の鍵穴は人それぞれ人生の歩み方や思想や考えや今の心理状態でまるで違う。その為に映画という鍵は刺さる人には刺さるし、刺さらない人には刺さらない。もっと言えば同じ人でも精神状態によってまるで鍵穴の形は異なり、同じ映画でも刺さったり刺さらなかったりする。面白い例ではジム・キャリーのイエスマンだろう。あの作品は極端な作品の為に悩みも無い時には全く刺さらないが迷って弱ってる時には絶大に刺さる時がある。ラジオのたまむすびで赤江さんがイエスマンを映画で勧めた時は笑えた。東京に来た時かなり不安だったんだろうなと分かる。
 そんなわけで映画はヒドイ駄作であったり出演者監督も貶した作品であっても刺さる人には刺さったりする。特にそんな作品こそ人には深く刺さったりするものだ。逆に大衆受けした作品は案外誰かの一番になることは難しかったりする。その為に誰かの人生で一番の映画こそいつもあまり面白くない。タマフルの宇多丸さんの映画評は結構合うもののあの人のフェイバリット映画のヤングゼネレーションは全然面白くない。案外そんなもんだ。だからこそ人の好きな映画というのはいつも聞くのが楽しい。その人の心の鍵を知ることは鍵穴である心を知るヒントになるからだ。ヤング・ゼネレーションは面白くなかったものの宇多丸さんの抱える過去のトラウマがよく見えるのがいい例だ。
 そんなわけで誰が酷評しようと誰が絶賛しようととりあえず観てみるのがいい。世界が酷評した映画こそがあなたの心の鍵穴に刺さる映画なのかもしれないのだから。

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
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2007年8月31日開設
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