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障害者就労支援センターに行ってきたの風景

風景
03 /09 2015
信子「色々と縁があって遊びに来てと呼ばれた障害者就労支援センターに行ってきたわ」
益利「へえ。お前にしては珍しいところに行ったな」
信子「まあね。一度は障害者とは向き合っておきたいとは思ってたし。行ってみたら色んな事を丁寧に所長さんが説明してくれたよ。フリーターで興味本位で来た三十代っていう設定のあたしにでもちゃんと話ししてしてくれて、この人達は本気なんだなぁって思った。やっぱりこういう事する人は使命感っていうか、惰性でやってるんじゃないないんだなって感じた」
益利「そうだろうなぁ。とは言うものの真剣に自分の仕事に向き合ってる人って最近会ってない気がするな」
信子「そうそう真剣なんだよね。それからちょっと障害者の仕事を手伝ったし」
益利「どんなことしたんだ?手伝うって」
信子「まあ、戸惑ってることとか手伝ってやったりとか。彼らを見てあげることかな。知らない人がいるだけで緊張しちゃうしね。『あ、しらないひとがいる~』って言われたから『信子ですよ、よろしくね』って返したら『のぶこさんですか』って戸惑いながらも受け入れてもらえたのは嬉しかったな」
益利「案外感情のキャパが少なくてパニックを起こしたり感情に素直な障害者と、相場のために心と感情を壊して動かないようにしてる相場師って真逆の心な気がする。もしかしたら相性がいいのかもな。お前相場に慣れすぎて、大概の事では動じないだろ。むしろ感情で動ける彼らが羨ましかったりしてな」
信子「ああ、それはあるかも。感情むき出しの仕方がわからないというか最近は自分の喜怒哀楽がわからないし。だから感情を演じてるってのもあるわね。相場見てる時が一番素よね。儲かってようが損してようが無感情な顔をしてる。もしかしたら、あたしは彼らに感情を教えてもらいたいのかも」
益利「しかしあれだな。お前が障害者施設に行くことになるとはなぁ」
信子「そら、あたしもよ。でもあそこは居心地いいわね。悪くない」
益利「知的障害者という言葉があるなら、お前は心的障害者なのかもしれないな。まあ、それは俺もだけど」
信子「心的障害者か。その言葉の概念面白いわね。最近の鬱だのニートだの会社の過剰なプレッシャーによって心を壊された人は心的障害者って事になるかもしれないわね。ガイジガイジ言ってる匿名掲示板の連中も心的障害者な人が多いかもね」
益利「匿名掲示板自体が心的障害者の養護施設なのかもしれないな。あの距離感が心に障害持つ人には居心地いいんだろ。わからなくもないし」
信子「そうか。もしかしたら匿名掲示板でニートしてるような人は障害者施設のボランティアしたら社会復帰の一歩になるかもしれないわね。誰かに必要とされたり、見守らなきゃって言う気持ちが生まれると生きる目的もできるし」
益利「現にお前も心の治療になったわけだしな。ガイジガイジ掲示板に書いてた奴が書けなくなるどころか差別コメに噛み付いたりしてな」
信子「まあ、SNSのネタのためでも何でも一度障害者施設に興味本位でも行ってみるのは良い事だと思うわ。まあ、生きがいとか生きる意味とか見失ってる人なんか特にね。毎日掲示板に書き込んでるのも虚しくなってきたら、一日くらいボランティアでもしてみたらいいと思うよ」
益利「2015年から社会福祉的な事に手を出すとは思いもしなかったなぁ」
信子「悪かったわね。せっかくの人生だしやりたいことも無いし、誰かの為に何かをしてみたかったのよ。でも行ってみたら自分のいることで誰かの助けになるってわかってアイデンティティを与えて貰えたような感覚になって、助けてもらったのあたしかもしれないし」
益利「言いたいことがわかるようなわからんような。まあそんな感じなんだろうな」
信子「伝えるのって難しいわぁ。まあ、行ってみればわかるんじゃないって話よ」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ええ、フィクションです。
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2007年8月31日開設
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