紙の月観てきたけど、微妙だなぁ。言い映画だと思うし、俳優も頑張ってたけど、どうにもこの主役が嫌いすぎて感情移入が出来なかった。どっちかというと金にうるさいじいさんの方には感情移入がしやすかった。
どうにもこの宮沢りえが演じる主人公の個人から現金を預かったように見せて着服するやり方は見ていて気持ちいいもんじゃない。まあ、損失は銀行が特損処理でなんとかするんだろうけど、何とかしなかったら銀行不信が始まるしね。それにしてもこの主役が嫌いなためになんか豪遊もどう見て良いのかわからないし、胸くそ悪いだけだし。
しかし、普通のドラマなら悪役になるはずの金にうるさいじいさんやら、職場のベテラン女性行員とかの方が正しくて、ただただ主役が悪いってのも珍しい。しかもこの主役が野望持ってとかでもなく、淡々とやっていく。普通の人ほど実は恐ろしいって感じを良く表現してる。普通でおとなしい人ほど行動が派手というか。あと表面だけ見てるとこの不倫相手になる大学生が悪いとも見えてしまうかもしれないけど、それは主役が同い年の行員でだまされてやったとかならわかるけど、主役の方がはるかに年上で結婚もしていて、会いに行ったのも主役の方だし、ひたすら主役の方に非がある。それに大学生もせびってはないし、勝手に金持ちを演じ始めた主役も悪いし、やっぱりひたすらこの主役が好きになれない。
まあ、なんか最後の最後までこの主役が好きになれなかった映画だった。