信子「今香港のデモすごいけど、そこで動いてるアプリのFireChatが地味に面白いツールね」
益利「あのネット経由しないで、個人個人のスマホが情報を直接渡すシステムは中国で受けるシステムだよな」
信子「草の根インターネットというか、インターネットの理想に近い形よね。権力にも制御できないところで情報交換されるって。まあ、ジャミングなどの物理的な妨害はできるだろうけど、現実的ではないわね」
益利「ブルートゥースやWi-Fiで情報が流れていくなら、金盾では制御できないしな。つーか今回のデモからファイアーチャットの有効性が見えてきたら、ちょっと中国の情報管理が崩れるかも。ちょっとこれは面白いアプリになるかも」
信子「アラブの春はツイッターで香港の春はファイアーチャットか。まあなんにしても情報革命ってものすごい人を動かす力があるのね」
益利「もしかすると今回の香港の件で隠れてるけど、実は中国内でも似た動きがあったりしてな。あそこ広いし、人口多いし、情報が管理されてるから知られてないだけで」
信子「あるかどうかはわからないけど、多分この香港で動くかどうか考えてるグループはいるでしょ。なにせ人数多いし。人数多いと目立とうとしても目立たないから余計に過激にやりだすものよ」
益利「それにしてもとうとうスマホの性能と出回った数によってネット空間経由しないネット空間が生まれることになるとはね。時代は変わってないようで少しずつ変わっていってるんだな」
信子「その変化が長年がちがちだった中国を崩すかどうかまで来てるけど、はたしてこの刃は中国共産党の喉元へたどり着けるものかどうか」
益利「大方の見方は難しいって判断だけど、何事も時代を変えるのはこうした無理だと思うような動きがうねり始めてだからなぁ。わからないね」
信子「建前は共産主義なのに、いやだからこそ共産主義の体であるために資本主義的な制御出来ず資本主義が行き過ぎてしまう。そんな古いこだわりを続ける中国がどう矛盾と向き合うかが気になるところね」