信子「『
地獄でなぜ悪い』だけど。これは、すごい。これは、ぶっ飛んでる。これは、バカだ!」
益利「なんかすげーな」
信子「園子温監督のアクというか癖というかそんなのが全面に出した怪作だわ。もう全編にわたってほとばしるロマン。溢れるロマン。とにかくバカでスピーディで笑える。これはすごいわー」
益利「もう全員キャラが濃いけど特に…」
信子「そう!特に長谷川博己さんよ!正直、今までスッとしたクールキャラしか出来ない役者とか思っててごめん。マジでこのキレキャラ演技は最高だわ-。長谷川さんの演技の幅を見せてもらったというか、むしろクールよりもこっちの映画バカキャラの方があたしは好きだわー。他の人は今までのイメージ通りのキャラだけど、長谷川さんだけは世間のイメージを壊すほどのキャラで感動したわ。何より最後の長谷川さんの顔なんて長谷川さんとは思えないほど壊れてたし、もうね」
益利「鈴木先生の真逆だよな。これはびびったけど、はまり演技だったな」
信子「抗争の始まる時の用意スタートの演技はマジで上がったわ-。あれはいいわー」
益利「なんか今年は邦画が充実してるな」
信子「凶悪も良かったけど、これはベクトルは違うけど、匹敵するわ。この二つは甲乙つけられないなぁ。これは難しい」
益利「このところお笑いに振れてたエンタメが逆に一気に演技の方に振れてきたって感じかな。ドラマのあまちゃんや半沢直樹とかもヒットだし、そういやお笑いって観てないな最近」
信子「この間大会あったんじゃなかった?お笑い。コントがどうのっていう。観てないし、興味ないけど。なんか演技畑が盛り上がってるね。いいことだ」
益利「地獄でなぜ悪いというか馬鹿でなにが悪いって感じだな。この映画」
信子「馬鹿よね。まさに色んな馬鹿の狂乱。いや面白かったわー」