割安株の根城にしていたイーアクセスがソフトバンクに買われてしまい、馴染みの店を失ったような感覚と、テレビに出てくる一癖も二癖もある経済評論家の中でも好感度抜群だった金子さんが急死。本当に惜しい人を亡くしたと実感する。この人ほど一般人が取っつきにくい経済を身近にする人はいなかったと思う。基本的に経済評論家は堅い人が多いので、テレビ向きじゃないんだよなぁ。森永カツマーはクセ強すぎるし。ある意味丁度良い塩梅の経済系タレントだった。と言うか経済の入り口なんて金子さんの説明するような分野から入ってくるのが一番いいと思うし、経済専門にしてる連中は腹に一物もってるような野心家ばかりなので人当たりの良さという物が無く、むしろカリスマになろうとさえするくらいぎらついてたりするけど、金子さんはそれが一切見えない珍しい人だと思った。案の定、急死してから惜しむ声が多いようだ。
　なによりスゴいのは重病でも明るくふるまっていた所だろう。余命が少ないとわかっていても明るくふるまっていたり、テレビに出る仕事などするなんて事が普通の人に出来るだろうか。芸人ではない金子さんだが、最後の意地には古き良き時代の芸人魂のような物を感じる。今の日本の芸人に金子さんのように最後までテレビに出て明るくふるまう事の出来る芸人は何人くらいいるのだろうか？
　最後の最後まで経済の仕事をやれたことはきっと本人にしてみれば幸せだっただろう。相場師が最後の最後まで株価を気にしながら死んでいくようなもので、やはり経済バカは経済ネタに触れてると幸せなのだ。僕も経済ニュースをチェックしてる時が幸せだし。ただ、経済バカが死ぬ時に辛いのは、死んだ後の経済ニュースや株価を知れないことだろう。僕もそこが怖くて死ねないし。
　しかし、本当に惜しい人を亡くしたもんだ。流通ジャーナリストなんて分野をもっと気付いて欲しかったし、年末にTBSラジオでアメ横特集をやって欲しかったなぁ。つーか絶対この人いい人だったろうに。なんか本当に惜しい。日本の経済界にとっての損失は結構計り知れないだろう。結構フランクに経済を伝道する事って難しいんだよね。まず経済詳しい人は胡散臭いか取っつきにくい人だったり、偉い人だったりするし。あとはどこかしら野心が滲み出てたりするし。金子さんのような人柄とテンションを維持しながら経済を極めるのは難しいし、ましてや重病であれだけの元気な感じで番組に出るとかもう本当に尊敬します。

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＜シーテック＞開幕　「スマート技術」分野の出展目立つ
　スマート家電を家電メーカーが押したいのに、なんか古い規制でスマホでオンオフが出来ないとか。経産省って本当にバカで面白い。つーか古い規制とか要らないのはきっちり消せよ。完成された法治国家ってのは法律を作るだけでなく、捨てるのもシステマチックに捨てていくもんだと思うけど、この国の法律は増やしていくばかりで決して減らそうなんて官僚はしないもんなぁ。法律を捨てる事が出来ないんだったら、法律自体に自動的に消える年数を義務づけておけばいいんだよ。そうすれば要らない法律はそのまま消えていくし、必要な法律はその都度再可決していけばいいわけで。

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