パソコンというかウィンドウズ９５から劇的にパソコンが普及したものの、当時は買ったはいいけど使い道が無かったものだ。だからパソコンの登場で大きく世の中が変わった印象は無かったが、その後からネットがADSLやらPHSやらで安く使い放題になってから、劇的に変わった。何かと料金をふっかける日本の習性でネット接続は分単位というか電話回線で繋ぐと電話かけてるのと同じようにお金がかかってたわけだ。それが一気に使い放題になり、まあ世間は大分変わっていった。パソコンが普及し始めた頃なんて女の子はみんなパソコンの使い方なんてわからなかったし、男でも一部の機械に興味のある人間くらいだったのが、今では誰もが使えて当たり前の時代になり、事務所ではパソコンが一人一台が当たり前になってる。もうパソコンが無かった時代の事務所を思い出せないくらいだ。
　そんな仕事の仕方も変わったように、ネットと電子機器の普及と進化によって多くの仕事が無くなっていった。まあ、その代わりにパソコンとその周辺機器は売れてそこらでバブルなど起きたりしたけど。そんなわけで大分世界の仕事はネットの登場で大分変わり、今まで関係の無かった産業もどこかネットを意識しなければならなくなった。ネットを意識しなくても仕事できるようにしてるのは日本の国会議員くらいだろう。選挙でネットを活用できないなんて事が起こるとは思わなかったし、そもそもそのネット選挙禁止の法律も大昔のネットとは関係無い事を規制した法律で、あれをネットに適用するのはいささか無理があるんじゃないかと思うけど、日本では無理なわけだ。
　それくらい世の中を変えた知恵という物は今まで無かった。車が誕生しても全ての仕事の内容が変わるようなことはなかったし、ウォークマンの誕生ではライフスタイルが大きく変わっても仕事が全体に影響する事はなかった。これだけ世の中に変化を与えたものは旧約聖書のアダムとイブが食べた知恵の実以来ではないかと思う。アダムとイブは知恵の実を食べてから、生活が一変したがネットもそれに等しい。ネット後の世界とは楽園を追い出されたアダムとイブと同じようにまるで違う世界を行くような事なんだろう。
　そんなわけだから、今までは大きくて当たり前で儲けてた会社が倒れても何もおかしいことはないに違いない。むしろネット以前の企業はもう一度作り直すくらいの勢いで仕事と商品を代えるくらいに再構築する必要があるんじゃないかと思う。
　現代の知恵の実を食べたこれから生きていく人は一体どんな生活をしていくのだろうか。当然スマホは始まりであって、まだまだゴールじゃないだろう。

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