フェイスブックの上場はなんというか株式相場における一大イベントだねぇ。はてさてどうなることやら。上場した時点でトヨタクラスの時価総額とか先行き不明もいいところ。そういやGMがフェイスブックの広告効果が少ないって言ってたけど、フェイスブックが広告効果が高いかどうかはわからないけど、ぶっちゃけ日本での認知度が低いGMが広告効果を語るのはちょっとなぁとか思ったり。GMはもっと貪欲に世界で広告した方がいいんじゃないかと思う。最近のドイツ車の日本への攻勢に比べてアメリカ勢は存在感が薄すぎるし。
さてそんなわけでフェイスブック上場にワクワクしながらも
幸せの教室を見てきた。もともとこの映画のCM自体がツボで絶対に面白いに違いないと思って観に行ったけど、期待を裏切らない出来だった。本当に良くできたハートフルコメディで、テンポ良く状況がどんどん変わっていく。スーパーで頑張って働いてるトムハンクスがリストラされて大学へ行く流れの映画なわけだけど、このリストラされる理由もヒドイというか良くあるというか。アメリカは日本よりもはっきりした学歴社会とは言うものの、それがダイレクトにわかるリストラで、高卒だから出世も出来ないし、リストラ対象になる。でもああいうのってどうなんだろうと思う。本当に優秀な人物を切ることは企業にとっての損失であることは間違いないわけだけど。まあ、そんなわけで突然生活がどん底になった中年トムハンクスが大学に通って変わっていく物語だ。
当然トムハンクスと共に名前が並んでるジュリアロバーツも重要だが、この物語で一番重要なキャラクターがトムハンクスの大学での一番最初に出会って友達になったタリアだろう。このタリアはトムハンクスを振り回し、タリア自身がフランクな性格なために友達も多く、そんな友達の一人としてトムハンクスも仲間になっていく。このタリアはコメディで言えば狂言回し的な役割だけど、ラブコメでは僕個人は天使と呼んでる役割だ。天使はラブコメでたまにいるキャラでこの天使役の子と会う度に主人公達はいい方向へ変わっていく役割だ。とにかくこのタリアに出会うとトムハンクスの運命がいい方向に変わっていく。一番トムハンクスを変えたのはタリアだろう。そしてタリアに導かれてジュリアロバーツとトムハンクスが結ばれていく。
そして、どん底から好転していくトムハンクスとは対照的なのがジュリアロバーツで、彼女の夫は作家志望でありながら昼間はポルノ画像を検索してるダメ夫で、そのダメ夫を見ては落胆、ダメ夫がつまらないいいわけをする度にうんざり、その鬱屈した生活から逃げるように家ではウィスキーを氷でシェイクしたのを飲んで酔っぱらっている生活。どん底ではないが、死んでるような毎日にうんざりしてる女性で、トムハンクスと対照的に彼女のシーンでは雨のシーンが多く、雨が心境を映し出してるのがウマい。それにしてもジュリアロバーツは年齢が顔に出てるものの、美人感を維持してるのはさすがだ。
そんなわけでトムハンクスとジュリアロバーツははまり役で良いのだが、映画を観てみるとこのタリアというラブコメ特有の天使役の魅力が一番だっただろう。
それから、ネットの対比もイマドキだと思った。ジュリアロバーツのダメ夫は小説的なことを投稿してると言うがジュリアロバーツにそれはコメントだと突っ込まれ、暇つぶしにエロ画像を検索したりと、ネット依存の悪の面を象徴して、逆にタリアとトムハンクスはスマホでツイッターかiPhoneのメール機能みたいなので「バイクで走りに行こ」というやりとりをしていて、人と人との繋がりのツールとしてのネットの健全な使い方をしていた。大概ネットを扱うといいか悪いか的な描かれ方をされるが、こうした二面性を対比して描かれるのはいいことだと思う。ネットは使う人によってこうも違うのだと、ダメ夫と天使のタリアで良く表現している。特にこの映画は人と人との出会いを重要視してるので、最近僕もそう思うところに考え方が合っていた為か心にスッキリハマったわけだ。本当に面白くて気持ちのいい映画だった。そういや出演料以外、お金もそんなにかかってない映画なわけでこれくらい日本でも作って欲しいわけだ。それから、大学はあんな感じで簡単に入学できるのはいいよなぁ。講座を受ける感覚で大学に入れるってのが本来の大学だと思う。入学をイベント化して入ることが難しい日本の大学はどうかと思うよ。入学は簡単、単位取るのが大変で卒業しづらいってのが大学であるべきだろうに。この映画を観たらなおさらそう思えた。
気になる株価材料
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