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ひさしぶりにアカギの言葉が響く

朝刊
11 /04 2011
 漫画界で最凶の雀士と言えばアカギだろう。このアカギは天という漫画の方で初登場していてさらに天のラストはアカギの死で終わるという誰が主役なのか不思議な漫画だった。天は自由に生きる雀士の天の物語だが、その中で最強の助っ人としてアカギが登場してくる。
 そんなアカギの葬式があると言うことで東西麻雀決戦で集まった仲間と敵が全員集まる。しかし、葬式の後でアカギが歩いて登場して生きていることを明かす。しかし、アカギはその数時間後に死ぬと言う。アカギは五十代で体は健康なのだが、アルツハイマーにかかってしまっていて記憶がどんどん失われていっているところだった。そこでアカギはアカギとして死ぬために意思があるうちに安楽死することを決めたのだ。アカギは点滴を打ちスイッチ一つで点滴から安楽死する薬剤が流れ込んで死ぬ仕掛けだ。そこで離れの小さな部屋にいるアカギに集まった面子が一人一人最後の会話を交わして最後に死ぬと言う流れ。当然集まった全員はアカギに死なれたくないし、止めたいのだが相手が天才中の天才であり、意思も固く病も脳が無くなっていく病であり、さすがのアカギも自決せざるを得ない程の重病。
 そんな流れで止めようとする人がアカギと会うもあえなく撃沈していく。そこで東西戦では敵の総大将だった原田が面会に行った時の言葉が印象的だった。
アカギ「お前は成功を積み過ぎた…!」
   「俺は『成功(それ)』を少し積んだら、すぐ崩すことにしてきた…!」
   「実はあれはなかなかの曲者でよ 一筋縄じゃいかない代物 最初の一つ二つはまあいいんだが10・20となるともう余計、余分だ 体を重くする贅肉のようなもの それをお前はいいやいいや無用心に積み過ぎた 動けねぇだろ?お前今 動けねぇだろ?満足に」
   「積み上げていくとある段階でスッとその性質が変わる 成功は生の輝きでなく枷になる いつの間にか成功そのものが人間を支配 乗っ取りにくるんだ 成功が成功し続ける人生を要求してしてくる 本当はあえてここは失敗をする あるいはゆっくりする そんな選択だって人にはあるはずなのに 積み上げた成功がそれを許さない」
   「棺さ お前は成功という名の棺の中にいる 動けない もう満足に お前は動けない 死に体みてえな人生さ」 
 とまあ成功という物の息苦しさを見事に説いてるわけだ。アカギ自身は積み上げた成功を意図的に崩してきた人間なのでそういった窮屈さとは離れた生き方をしてる。こちらは成功した者への言葉だがその次にヒロが出てくるんだが、天才麻雀少年だったヒロは原田とは真逆に東西戦のアカギと天の麻雀に心が折れて麻雀を辞めてサラリーマンをやっている負け組の代表として出てくる。そんな彼は失敗することを恐れて「まとも」な人生を送った方が失敗した人生よりマシだと言うがアカギは否定する。
アカギ「お前はその『まとも』『正常であろう』っていう価値観と自分の本心 魂との板挟みに苦しんでいたんだ 振り回されてきた その『まとも』『正しさ』に 考えてみろよ 『正しい人間』とか『正しい人生』とか それっておかしな言葉だろ? ちょっと深く考えると何言ってんだか分からないぞ 気持ち悪いじゃないか 正しい人間 正しい人生なんて ありはしないんだって そんなもの元々 ありはしないがそれは時代時代で必ず表れ 俺たちを惑わす 暗雲 俺たちはその幻想をどうしても振り捨てられない 一種の集団催眠みたいなもん まやかしさ そんなものに振り回されちゃいけない とりあえずそれは捨てちまっていい そんなものと勝負しなくていい そんなものに合わせなくていい つまりそういう意味じゃダメ人間になっていい」
  「いいじゃないか 三流で!熱い三流なら上等よ まるで構わない 構わない話だ だから 恐れるなっ!繰り返す!失敗を恐れるなっ!」
 こっちは「まとも」といういつの間にか刷り込まれてる価値観に対する警鐘を鳴らしてくれている。本当にこの天の最終巻のアカギの言葉は重い。血や肉になっていたものだが改めて言葉に触れると重い物が伝わってくる。久しぶりに昔に影響を受けた物を見直すことは良いもんだ。

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黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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