円高が製造業を直撃して、脅しのようだった空洞化が一気に加速し始めて来た。まあ、当たり前というか、この国は震災の頃は貿易赤字だったものの小さくても貿易黒字にしてしまった。貿易黒字国の通貨が上がるのは当たり前で、なんでそこを誰も言わないのかが気になる。もしも他国で貿易黒字国があって、儲けてるわけなのにさらに通貨安になってたらどう思うだろう。納得がいかないだろう。要するに貿易黒字こそが通貨高の原因で、貿易赤字国の通貨が上がっていく方がおかしいのだ。貿易赤字でも通貨が上がっていたアメリカはバブルだったと言う事だろう。それに今のアメリカドルより弱くなると言うのも恐ろしさを感じる。アメリカ人もそろそろドル安の厳しさを実感してる頃だろうし、FRBなんて国の上の方から通貨を見ていれば安くなる方が株価も上がっていいと思うだろうけど、貧しい人達の生活はかなり厳しくなってるだろう。
まあそんなわけで通貨高だけど、実は日本には個人の現金が多くあり、円高の影響によってドル建てで見れば資産の上昇は相当なものだろう。その円高による資産上昇による購買力の上昇。この日本の巨大な購買力はいまや日本の次のポジションを決める重要な力である。この巨大な購買力をどこに使うかが日本の未来を決めるとも言える。
この巨大な購買力で海外製品を買ってしまえば、ゴミが国内に増えるだけで力の無駄使いなわけだ。しかし、この購買力を使って海外企業を買いに走ったら、どんな大企業でも800兆円の購買力に勝てるわけもなく、地球上にある大企業はどれでも買えてしまう。今トラブってるスズキとVW問題だって、日本の個人資産がVWを買ってしまえば何の問題も無くなる。それどころか世界の巨大な自動車グループを日本の配下に置け、その会社の利益が日本国内に流れ込んでくる。日本は働かなくてもお金が入ってくる体質になれるわけだ。さらにそんな大企業買収が相次いだり、動きがあれば世界の首脳達がこの日本の買収劇も高すぎる円高の影響だと結論づけるだろう。そうなったら円も下げやすくなる。世界が円の価値を上げさせたくないという流れになるだろう。そうなったら円安にしやすいわけだ。だけどそんな恐ろしさを微塵も見せない日本の優しさというかマヌケさをつけ込まれて円高が続いてるわけだ。
だからこそ、世界の首脳達がもうやめてくれと叫ぶまで世界の雇用の多い大企業を片っ端から買収しまくってしまえばいい。買収資金が海外に流れれば円安になるし、大企業を食われていけば首脳達も円を下げようと必ず思うだろう。
だから日本は海外が悲鳴を上げるまで大企業を買収しまくってしまえばいい。そうすればおのずと円もやすくなるわけだ。
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