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それでも恋するバルセロナの風景

朝刊
09 /05 2011
信子「美しいわ。美しすぎるっ!なんなのこのそれでも恋するバルセロナって!」
益利「ウディアレンの映画だな」
信子「そんなことはわかってるわよ。でもあたしが今まで観てきたウディアレン映画って、ウディアレンが神経質なキャラとして出てたけど、この映画はウディアレンが出てないから、全体的にウディアレンのコメディセンスよりも美意識がよく表現されてて、もうね!まず女優が美人なのは当たり前で、景色がバルセロナのキレイな景色をこれでもかっ!これでもかっ!て見せつけて、なおかつBGMが日本のカヒミカリィっぽくて超イイ感じ!それにウディアレン映画って女優がセクシーな格好してるわけでもないけど、どこか色っぽくと撮るのよね。だからどのシーンも色っぽいというかなんか独特の空気というか!ああ、もうこの映画好き!というか美しすぎる映画よ」
益利「確かに美しい映画だな。ただアクション映画とか観たい時にはそれほど事件とか起きるわけでもないから物足りないというか」
信子「バカなの?あんた。この女の内面を激しく揺さぶる恋愛感情にドラマが無いとか!派手な爆破シーンとかCGのしょぼい映像よりもこの美麗な景色を完璧な構図で女優を色っぽく撮ってるこの映画の良さがわからないのか!」
益利「わかるけどさ。いやちょっとアクション映画と比較してみたかっただけで…」
信子「あたしも昔は映画と言えばアクションだと思ってたけど、なんか見過ぎてきたら結構パターンが似てるし、飽きて来ちゃったのよね。特にCGの爆破シーン。それよりも作り物ではないキレイな景色はそれだけで観る価値があるって最近思うのよ。確かにこの映画はJUNOみたいに新しい価値観とかそういうものは無いけど、この全体をキレイにまとめてる美意識は絶品よ。もともとウディアレン映画は景色とかキレイに撮るなぁとは思ってたけど、ウディアレンが賑やかしてるから、キレイな映画!とは言い切れなかった。でもこの映画はウディアレンが出ないからこそ、コメディっぽさが弱くなるけど、その代わりメチャクチャキレイに仕上げる事が出来たわけよ」
益利「確かにスカーレットヨハンソンとペネロペクルスは美しかったな。さらにこの美人達がキレイな景色の中に溶け込むだけで価値があるかもな。まあ、個人的にはあのモテモテ男が羨ましいというか」
信子「あーわかるわ、わかる。画家のフアンはメチャクチャセクシーだったものね。ありゃモテるわ。しかし、ウディアレンってこういうのも撮れちゃうんだもんねぇ。でもウディアレン映画らしさはちゃんとあるのよね。どこか文学なのよ」
益利「なんかウディアレンに心酔してるとちょっと自分は他の映画好きとは違うんだーって感じになりそうでちょっとなぁ」
信子「あー、JUNOの中でも教師がウディアレン語ってたっけ。あれみたいな感じ?」
益利「そうそう、あれあれ」
信子「あー…。あたしは隠れウディアレンファンと言うことにしておくわ」

黒崎銀二

Twitter:Ginji_k
この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。
ええ、フィクションです。
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福澤桃介と金子直吉の評価の低さを憂う。
2007年8月31日開設
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