ナショナルトレジャーっていう映画があって、フリーメイソンをネタにしてたり、謎解きがあるらしく気になってたので1と2を観てみた。ディズニー映画らしく全体的に観やすくキレイではあるがなんというか物語というか展開がものすごい。
主人公のベンは先祖代々探していた宝を探していた。そこでやっと見つけた手がかりから次の手がかりはアメリカ独立宣言書にあることがわかって、ベンは諦めようとする。まあ、ここまでは普通の人の発想だ。しかし、ベンがすごいのはベンが諦めたことによって出資していた仲間が怒り、独立宣言書を盗もうと言い出す。ベンはアメリカ人としてそれを阻止しようとFBIに通報するものの取り合って貰えない。ここまでは妥当だ。しかし、ベンの狂気はここから加速する。アイツが盗む前にオレが盗もう!それが独立宣言書の為だ!となりなんと見事に独立宣言書を盗み出してしまう。完全に一線を軽々と越えてしまうというか、その見事さたるやアメリカのルパン三世と言ったところだ。そこから出資してくれてベンに先に独立宣言書を盗まれてしまった悪役と追いかけっこをしながらも謎を解きつつ宝に近づいていく。
そして衝撃のラストにはベンは何だかんだで宝に辿り着くが、今回の騒動の犯人が必要になる。その犯人に悪役がなるのだが、物語を整理してみると、悪役に出資させていたベンが先祖代々追っていた宝を探すために独立宣言書を盗むという大犯罪を犯しつつも宝を発見して、この騒動の犯罪を全て悪役になすりつけてしまうと言う物語で完全犯罪かつお宝探しの映画だった。これほどまでに悪役を可哀想に思いつつ、こいつは本当に無罪でいいのかと思える主人公だったが、そのカオス感が妙に新鮮で楽しかった。謎解きも爽快だったし。
そして2の方もイギリス王室の机を調べて、大統領執務室の机を調べて、さらにアメリカ大統領を誘拐までしてしまうというもう救いようのない大犯罪を犯すのだがまあ見事にクリアしてしまう。さらに今回は悪役に至っては主人公達を逃がすために犠牲になると言うビックリ展開。本当に気持ちいいくらい悪役を踏み台にして富と名声を気付いていくベンはまさに現代のルパン三世なんじゃないかと思う。
どこか気持ち悪さを感じる冒険活劇を観たい人にはおすすめ。爽やかな冒険活劇をやろうとしてここまで気持ち悪さを残す物語はそうそうないと思う。
気になる株価材料
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