決算がバラバラ出てる。しかもこの決算は１月２月３月の決算なので、一番重要な地震のあった三月を含んだ決算で重要な意味がある。そんな重要な決算でも結構いい決算が多い。一二月が絶好調だったのだろう。という事はもしも三月にあの地震がなければ、結構みんな好決算で株価も追い風だったと思える。こんな決算が出てるわけだから、地震のなかったアメリカではもっと業績が良いわけだ。そりゃNYダウが上がっていくはずだ。日本も地震がないシナリオだったら、NYダウについていったんだろうけど、まさかの大地震と大津波と原発事故があったわけだ。
　そう考えると本当に世の中先を読むのは難しい。地震がなければ買い方の予想通りだった可能性が高いわけだ。しかし、実際はあの恐ろしい地震とそれに付随する災難がついてきてしまった。しかも原発事故の長期化というのは世界でも初めてのことであり、過去の資料を漁ってもこれと重なる過去の事件などないわけで、株価の予想もものすごく立てづらいわけだ。相場でも資料が無くて予測が難しいというか過去の事件と合わせて見ることが出来ないのに、テレビに出てくる御用学者は平気な顔で大丈夫だ、安全だという。学者なんぞはデータがあって、そのデータを研究して結論を出す人間なのに、データもない件を簡単に言い切っていいのだろうかと思う。過去にこれほど長期的に放射能が垂れ流された事は無いわけで、相場の読みづらさ以上に学者達は本来は先行きなんかわからないはずだろう。なぜはっきりとデータが無いのでわからないと前置きしないのだろうかと思う。原発事故なんてチェルノブイリとスリーマイルしかないし、ましてやレベル７クラスとなるとチェルノブイリしかないわけだ。チェルノブイリで健康診断をしてきた医者が言う事なら多少信じられるが、東京の大学にいて仙人みたいなヒゲを生やしてる完全に浮世離れしてる学者の言う事など信じられるものか。
　こんな過去に同じ事象ない事態に株価を予想するのは本当に難しいというか無理に等しいわけだ。過去になかったことなんだし、データが無い。それがデータの研鑽こそが仕事の学者がデータもない状態で断定してるわけだ。どう考えたっておかしい。自分の研究からの推測としておそらく安全だろう、と言えるならわかるが、言い切っちゃまずいだろう。もしも付近に住んでる子供が数年後にガンが増えてきたら一体どうするつもりだろうか。まあしれっと表に出てこないだろうなぁ。結構こういう学者ってそういうの無責任なのはいつものことだから、そんな無責任な連中の意見をはい、そうですかと聞くわけにはいかないだろう。
　ぶっちゃけ安全だろうが危険だろうがネットでの議論ってどうでもいいなぁと思ってたけど、TBSラジオの久米宏のラジオなんですけどの中の中継で避難所へ行った時にインタビューした小学生の女の子が「こっちの学校に通うの？」の質問に「被曝地に帰りまーす！」と明るく言ってたのを聴いた時にショックを受けた。
　安全と言う事を正しいと言う流れになっているが、その流れでいいんじゃね？めんどくせと思ってたが、そんな日和った考えがこういった被爆地だとわかって戻るしかない女の子を生んでしまっているんだと気付かされた。やはり福島原発の周辺は危険だとするべきだし、特に子供を安易に近づかせるべきでは無いだろう。例え大丈夫であってもそこは大事を取るべきだ。こんな下らない大人の建前で若い子供達が将来ガンになっていくなんて考えたくもないし、そんな現実を見たくもない。とりあえず原発から放射能が出てくるのを抑えるまでは子供は絶対充分な安全距離を取るべきだろう。
　それに風評被害と政府は言うが、そもそも政府が安全だという距離なのにテレビカメラも近づかない距離が本当に安全なのか。テレビカメラが近づかないことこそが風評被害の出所だろう。安全ならカメラとリポーターをそのギリギリの距離までいかせるべきだし、文科省や経産省も仕事が原発のことが多いのだろうから、いっそのこと原発の近くに文科省と経産省の仕事場を借りて、官僚は政府の言うギリギリの所に住めば風評被害防止になるのだから、官僚住居でギリギリ安全ラインを作るべきだろう。官僚が住んでる住宅以上は原発に近づかないでくださいとすればみんなが納得するんじゃないだろうか。
　まあ何が言いたいかと言うと子供を原発の近くに置くのは誰が安全だと言ってもするべきじゃないと言うことだ。原発事故長期化した土地の付近で住んでいた子供の健康被害なんてデータがあるわけでもなければ、まさに今いる子供達を研究データにしたくてうずうずしてる御用学者達の舌なめずりしてる顔が浮かんで不愉快で仕方ない。仙人みたいな風貌の浮世離れした学者共の名誉欲のために子供が犠牲にされるのは止めるべきだ。

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