世界的に不景気になって、需要がしぼんで企業が非正規を切り、さらに正規社員も減らしたわけだ。まあしぼんだ需要に合わせるために会社は体を小さくしたわけだ。そして、そのコスト削減はまさに究極の一手のように見えていたのでみんなそうした。というよりもそうしなければこれから先をやっていけないと思ったのだろう。
しかし、経済とは面白いものでそんな人件費削減の為に逆に痛い目を見始めている。どういう事かと言うと、需要が急回復した時に会社がその需要に追いつけないのだ。社員ではなくて非正規で社員を減らしたところを補っても、非正規は安定して働けるかどうかわからない。急な需要に対して徹夜で工場を動かしたくても、非正規は時間で帰っていく。注文があっても工場を動かす人数が確保出来ないわけだ。
こういうこともちゃんとバイトに行ってるから実感出来るんだよなぁと思いながら、ああ、こういう欠点があったのかと再認識させられた。
そして、こういう需要に対応が出来ない工場があれば、そこにチャンスがあるわけだ。他の工場がその仕事を取ってしまったり出来る。こういう時期まで工場や人材を維持し続けた工場にはとんでもないチャンスになる。当然、需要に追いつかない工場も儲けることは儲けるだろうが、その儲けが小さくなってしまうわけだ。儲けが小さくなる、儲け損なうと言う心理は損を出し続けるというよりも嫌なものだ。投資家で言えば、利確した株が更に上値を追って急上昇してしまった悔しさと損切りの悔しさのようなものだろうか。損切りは仕事みたいなものなので仕方ないと割り切れるし、さらに下げてくれれば損してても安堵感になるが、利確後の急上昇の悔しさはまさに仕事のミスのような悔しさがある。当然利確してるわけで儲けているのだが。
ようするに、需要に対応出来なかった工場はその儲け損なった悔しさから、人材を補強したりするんじゃないだろうか。まあ人がいなければ増産体制になれないんだから仕方ないわけだ。機械があっても人がいないのでは工場は動かないんだから。
どおりで最近バイト募集とか多いわけだ。人件費圧縮してたために儲け損なうという流れは面白いよなぁ。経済は本当に良くできてるし、やっぱり経営ってのはギャンブルだなぁと。でもこの国の政治家はギャンブルと経営は違うものだと思ってる。特に今の政権は経営とか考えたこともないような連中だろうし。経営なんて丁半博打の連続なのねぇ。
日航更生計画、30日認可=合理化進展や好業績を評価―東京地裁 あーあ、認可されちゃったのかぁ。この国の政治家と裁判所は経営のセンスがないからなぁ。この国はあとどれくらいJALに損させられる事やら。潰して損切りすれば良かったのに。
気になる株価材料
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