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Nスペで国債特集の風景

朝刊
11 /08 2010
信子「すごいねぇ。大蔵省の機密資料というか当時の事務次官達の雑感が出てくるとは」
益利「こんな物まで出てくると、いよいよ後が無くなった感があるな。日本の財政」
信子「まあ、当時の官僚達の苦悩みたいのはこの特集のお陰でわかったけど、要するにこれって官僚ではもうコントロール出来ません。お手上げですって敗北宣言みたいな番組ね」
益利「その意味合いが強いんじゃないか?まだ抑えられた時期ですら泣き言言ってるのに、それを上回る借金が現時点ではあるわけだし、ましてやインフレ期の借金とデフレ期の借金ではその重さは比較にならないほど苦しいからな」
信子「そうよねぇ。税金減っていくのに増えていくんじゃねぇ。詰んでるわね。それにしてもこれ見てると問題は完全に社会保障じゃない。何かと税金の話をする度に増え続ける社会保障費とか言うわけだわ。なんか社会保障費が上がっていくのは仕方ないという思想に大蔵省から財務省まで縛られて、その増えていく社会保障費を埋めるために増税しようとしてる姿はどうかと思うな」
益利「もう日本は一度手厚い社会保障を見直す段階に来てるというか、その時期を過ぎてしまったというか」
信子「あたしもさぁ、子供の頃病院の支払いが一割負担って言うのを知って驚いたことがあったな。一割しか負担しなくていいの?安いけど、そのお金は誰が払ってるの?って子供心に思ったもんよ。まさかあれも原因の一つとはねぇ」
益利「老人の負担無料とか、頭がおかしいな。今から考えると」
信子「でも当時は受け入れられたのね。老人も少ないし、自分達も老人になるんだからって事なんだろうけど」
益利「まあ、もう過去はいい。この番組のお陰でもう日本の財政再建は無理だとわかったよ」
信子「うーん。もう政治家が無駄使い政策を盛り込んだりしてるし、社会保障について抜本的に見直そうとはしないみたいだし、これはもう無理ね。でもこの先ってどうなるのかな」
益利「とりあえず次の大きな局面は日本国債の暴落から始まるな」
信子「それは避けられそうになさそうね」
益利「国債が売れずに予算を切り詰めで公務員の大幅解雇があるだろうし、国債が暴落すれば円も暴落。外国人投資家は日本から逃げ出して株価も暴落。円の暴落から一気に物価も上がってハイパーインフレという流れだろうなぁ」
信子「ああ、ありそう。しかし他人事ねぇ。そんでそれから?」
益利「まあ、このハイパーインフレによって通貨価値が下がってるから、もしかしたらデノミをするかもなぁ。預金は一気に桁が小さくなったりと日本は大混乱。でも借金の額は相当小さくなるから、ここからの日本の財政再建は現実的になるかな。公務員も減ってるので大分予算も小さいし」
信子「なんか想像するだけで頭が痛いわ」
益利「待て待て、ここからだ。ハイパーインフレとデノミ後の日本は円安の影響によって人件費も安くなってるのでまた工場が日本で動き始める。一気に税収は黒字化して借金も返済して、ここから日本は久しぶりの経済成長期に入っていくんじゃないかな。今は何をやろうとしても巨額な借金があるために、日本での経済行為は高くつくから国際競争力は最悪だ」
信子「その混乱期が素直に通過できると思えないわね。当然財政破綻してるわけだから、借金の大元である社会保障も一から見直されるだろうし、憲法改正して政治体制も議会制民主主義を見直して大統領制になってるかもね。ただやっぱりこの900兆円の借金はどうしたって日本の溜まってきた膿だし、これを吐き出さないとどうしようない。だけど、日本の今の政治体制では借金を減らすのはどう見ても無理ね」
益利「消費税増やしても、そのお金をバカの一つ覚えで社会保障に当てていくだろうからなぁ。はっきりこの番組でも国債の始まりの段階で言ってるのは、社会保障費というシステムが高コストだってことだしな。それに気付いていても社会保障を抜本的に見直して減らすなんて政府が言ったらそれこそ内閣がいくつあっても足りないだろうからな。もう完全に社会保障という社会主義的なシステムを議会制民主主義で受け入れてしまった時点で詰んでたんだよ」
信子「ふぅ。さてどうするかなぁ。国債暴落までどうするか」
益利「過剰流動性で国債暴落する前に一度プチバブルが起きるかも知れないしなぁ。まあなる時はなるようになるさ」
信子「うーん。純金は高いから純銀でも買っておくかなぁ」
益利「もう純銀も高くなってきてるけどな」
信子「マジで?はぁ、世界の金持ちは動きが早いぜぇ」
益利「日本は円高のお陰で純金の値上げに対する反応が暴落してる通貨国に比べて弱かったからな。もしもドル並に日本円も下げてたとするとどうよ?」
信子「ドル並みに円が下げていたら、純金は二割くらい高いのかなぁ。とすると1グラム3800円とすると4560円か。高っ!はぁ、そりゃ純金買うわなぁ」
益利「日本人は実は円高のせいで世界の価値観と若干ずれてるわけだ。そんな円高である日本でも金は値上がりしてるんだから世界的に見たら相当上がってることがわかる。しかし、日本では世界に比べて、そんなに上がってるように見えないために純金に買いに走るような状況は生まれていないわけだ」
信子「そう言えばヨーロッパでは金貨が飛ぶように売れたんだっけ。そんなこと日本じゃ起きてないのにね」
益利「まあ、でもさっき話したように国債が暴落すれば嫌でも買いに走るようになるんじゃないかな。その頃には純金は日本から無くなってたりね」
信子「なんかそこが純金の最高値を付けるような気がしてきた」
益利「まさに第二次狂乱物価だな」
信子「とはいえ、そう易々と値上げしていってくれないのが市場よね。一度大きく下げたりするんだろうし」
益利「今過剰流動性が上がってるからな。株価の上昇が金価格を引き下げる力になることあるだろうけど、長期的には金価格は反転して日本の国債暴落で天井ってのが良い読みなんじゃないかと思う」
信子「徳川幕府が財政ボロボロになったのも金が原因だったし、金って怖いわねぇ」
益利「経済に良くありがちな陰謀説っぽくいうなら、人間は純金にこそ操られてるのかもな」
信子「はぁ、安い時に金買っておけば良かったなぁ」
益利「個人的にはプラチナが金より安かった時に買っておけば良かったと今でも後悔してるよ」
信子「あーあったねぇ、そんな時期。車の触媒に白金使うけど、車が売れない時期だからって安かったのよねぇ。今から考えればおかしな話よね」
益利「安い時に安い物を買っておけば間違いないんだけどなぁ」
信子「それが難しいのよねぇ…。今だとなんだろう?」
益利「中国元かな?」
信子「あー。買えればねぇ」


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黒崎銀二

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2007年8月31日開設
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